ストラテジー、42億ドル資金調達発表 3カ月ぶりビットコイン購入見送りも
ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は7日、優先株発行による42億ドル(6,133億円)規模の資金調達計画を発表した。また、第2四半期にはデジタル資産価値を210億ドル(3兆円)増加させたと明かした。
同社は10%シリーズA永久優先株(STRD)の発行・売却契約を締結し、ATMプログラムを通じて段階的に資金を調達する。売却は市場価格や取引量を考慮して戦略的に実施され、ブロック取引も含む予定だ。
調達資金はビットコイン購入、一般的な企業目的、運転資金に充当される。同社は既存の10%シリーズA永久優先株と8%シリーズA永久優先株の配当支払いにも資金を使用する可能性があると述べた。
永久優先株の特徴として、債券と異なり満期日や強制償還期限がなく、発行会社が事業を継続する限り、無期限に固定配当を支払う点が挙げられる。ストラテジー社の永久ストライク優先株主は、特定の時期と条件下で株式をAクラスの普通株式に転換することができる。
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一方、ストラテジーは先週、3カ月ぶりにビットコイン購入を見送り、13週連続の購入にはならなかった。6月30日から7月6日の期間中、BTC追加購入は行わず、SEC届出で明らかになった。
同社は現在597,325 BTCを保有し、価値は9.4兆円超に達する。平均取得価格は1ビットコイン当たり70,982ドルとなっている。
なお、昨夜発表された第2四半期決算では、ビットコインの含み益が約2兆円に達し、関連する繰延税金費用5,900億円も計上したという。
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