仮想通貨投資商品、先週は12億ドル超の資金が純流入 イランとイスラエルの緊張高まる中10週連続プラス
暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesでリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は23日、デジタル資産の投資商品に先週は約12.4億ドル(約1,810億円)の資金が純流入したと報告した。
これで以下の画像の通り、10週連続で資金が純流入したことになり、年初来の純流入額は最高水準の151億ドル(約2.2兆円)まで増加。一方でバターフィル氏は、週の後半は資金流入は減速したと述べており、おそらくその原因は、米国の19日の休場や、イランとイスラエルの軍事衝突への米国関与に関する報道だろうとの見方を示している。
以下の画像は、銘柄別に見た投資商品への資金フロー。ビットコイン( BTC )の投資商品には最も多い11億ドル(約1,600億円)超が純流入し、これで2週連続でプラスで推移したことになる。
この状況についてバターフィル氏は、ビットコイン自体は価格が調整していたため、そのタイミングを狙った買い注文が入ったことが示唆されているとの見方を示した。そして、ビットコインをショート(売り注文)する投資商品から資金が少し純流出したことも、この見方が正しいことを裏付けていると説明している。
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アルトコインの投資商品も純流入する銘柄が多く、先週もイーサリアム( ETH )の投資商品への純流入額がアルトコインの中では最も多かった。
先週におけるイーサリアムの投資商品への純流入額は、約1.2億ドル(約181億円)。これで9週連続のプラスとなった。
9週連続という期間は、2021年中旬以来の長さであるとバターフィル氏は説明。この時期はイーサリアム価格が最高値を更新していた。
そしてバターフィル氏は、この傾向はイーサリアムに対するセンチメント(市場の心理)の改善が継続していることを反映しているとの見方を示した。
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