米上場トライデント・デジタル、710億円規模のXRPトレジャリー設立へ
シンガポール拠点のナスダック上場企業トライデント・デジタル・テック・ホールディングスは6月12日、最大5億ドル(710億円)を調達して世界初の大規模企業XRPトレジャリー設立を発表した。同社はデジタル変革とWeb3活用サービスを手がける技術最適化企業として知られている。一方、今回の発表を受けて株価は12日に30%暴落した。
計画では XRP トークンの長期戦略的準備金構築、ステーキング機構による収益創出、リップル・エコシステムへの深い関与を目指す。トライデント社は選定されたインフラ・アプリケーションプロジェクトとの協業を通じて、分散型金融の発展に貢献する方針を示している。
資金調達は株式発行、戦略的配置、構造化金融商品の組み合わせで実施される。同社は現在、有利なトークン取得条件と堅牢なオンチェーン・インフラ確保のため、主要仮想通貨財団や機関投資家パートナーと協議を進めている状況だ。
XRPトレジャリーの初期展開は2025年下半期を予定しており、規制遵守と市場環境を条件としている。Soon Huat Lim会長兼CEOは「デジタル資産を世界金融情勢進化の重要な促進要因と捉えている」と述べ、ブロックチェーン技術の変革的可能性への信念を表明した。
類似の動きとして、AI駆動モビリティソリューション企業のWebus Internationalも6月3日にSECへ3億ドル(約430億円)規模のXRP準備金設立計画を提出している。同社はリップルのブロックチェーン決済ネットワーク統合により国境を越えた決済合理化を目指している。
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