ビットコイン相場、指標過熱で調整リスク=CryptoQuant分析
CryptoQuantの29日の分析レポートによると、ビットコイン( BTC )は先週111,814ドルの史上最高値を更新し、強気相場が継続。CryptoQuantのブル・スコア・インデックスは80を記録し、オンチェーン活動に基づく強気市場領域を維持している。歴史的に同指数が50を上回る限りビットコインは上昇を続ける傾向にあるという。(以下CryptoQuantのレポート内容)
しかし一部の需要指標が短期的なピークに達しつつあり、現在の上昇に一時停止をもたらす可能性がある。実際、今週のトランプ関税ニュースやFOMC議事録を受けBTCは30日に106,000ドルを下回り、前週比5.5%以上の下落率を記録。
過去30日間のビットコイン需要成長は22万9000BTCと推定され、2024年12月の前回ピーク27万9000BTCに近づいている。大口保有者のビットコイン残高も過去1か月で2.8%増加し、歴史的に蓄積ペース鈍化の前兆となる水準だ。
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また、トレーダーの未実現利益率は通常価格抵抗線を示すレベルに接近している。オンチェーン・トレーダーの未実現利益率は先週ビットコインが11万1000ドルで終値を付けた際に32%に達した。歴史的にこの指標が40%に近づくか30日移動平均の現在値19%を下回ると価格上昇が減速する傾向にある。
さらに、ビットコインが上昇を続ける場合でも12万ドルが次の主要抵抗線として機能する可能性が高い。この価格はトレーダーのオンチェーン実現価格の上限バンドを表し、オンチェーン・トレーダーの未実現利益が40%に達する水準だ。歴史的に同上限バンドは強気相場におけるビットコインの重要な抵抗線として機能してきた。(強気相場において、市場価格が実現価格を下回った場合、短期保有者の平均取得価格を下回るため「買い場」と見なされる。)
現在の分析では強気条件が維持されているものの、需要指標の過熱感と利益率の高水準が短期的な調整リスクを示唆している。
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