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2025年ミームコイン シバイヌ・ドージからトランプ、FARTCOINまで網羅

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近年、ミームコイン・セクターが、暗号資産(仮想通貨)市場でシェアを拡大しています。これは主にインターネットミームと呼ばれるジョークやパロディからインスピレーションを得て作られた仮想通貨の総称です。

その特性はインターネットミームやポップカルチャー、風刺と深く結びついています。基本的な実用性を持たないことが多く、発行量が多いため1円以下などの低価格で取引される傾向があります。

コインマーケットキャップが提供するデータによると、2025年5月時点のミームコイン・カテゴリーの総時価総額は現在510億ドル(約7.35兆円)にも上ります。

個別銘柄を見てみると、時価総額が大きいのは、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)。この2つは、2021年頃に同分野の上昇をけん引しました。それらに続く形で、トランプ(TRUMP)、FARTCOINといった新たな銘柄が台頭しています。

ミームコインの中には、強固なユーザーサポートを背景に価格が大きく上昇したものもあります。しかしながら、こうした価格上昇は「感情的な決断を下す個人投資家の投機的な買い熱狂」によるものであるとの指摘もあります。リスクは比較的高く、投機的な機会に飛びつくユーザーを騙す詐欺の事例も報告されています。

以降では、市場でトップのミームコインや、現在注目を集めている新興のミームコインについても、詳細に分析していきます。

ドージコイン(DOGE) は、2013年12月6日に柴犬のミーム「かぼす」をモチーフにしたビットコインのパロディとして誕生しました。当初はジョークコインでしたが、独自のユーモアと歴史でコミュニティを拡大し、一部の投資家から正当な資産と見なされるようになりました。

イーロン・マスク氏のお気に入りとしても知られ、テスラ社を含む関連企業での決済手段として実用性を持っています。2024年には、X(旧ツイッター)の決済機能にDOGEが採用されるのではないかという期待が高まっていますが、一部の州で仮想通貨事業ライセンスを取得できていないため、実現性は低いとされています。

シバイヌ(SHIB)は、2020年7月にRyoshiという匿名の人物によって創設されたミームコインです。イーサリアムブロックチェーン(ERC-20)上で発行・流通しているこのコインは、単なるジョークの域を超え、独自の経済圏を持つ分散型エコシステムへと進化を遂げています。

シバイヌ・プロジェクトの主な目標は、中央集権的な運営や資金調達を排除し、コミュニティ主導のエコシステムを構築することです。明確なリーダーシップを持たない分散型の運営を通じて、新たな可能性に挑戦しています。

2022年5月に創設者Ryoshiが退場した後も、「ShibArmy」と呼ばれる140万件以上の保有者を含むコミュニティが重要な役割を果たしています。独自のDeFiプラットフォーム「ShibaSwap」を通じて、ステーキングや流動性提供などの機能を提供し、2024年3月には「SHIB Name Token」というWeb3向けドメインネームサービスも開始。。

イーサリアム上のレイヤー2ネットワーク「Shibarium」の手数料の一部を使ったトークンバーンメカニズムにより、これまでに約410兆SHIBが焼却され、トークンの希少性向上に貢献しています(2024年10月現在)。

シバイヌは、バイナンスやコインベースといった大手取引所への上場を果たし、グローバルな知名度を獲得。今後は、メタバースプロジェクトの計画や、Shibariumのさらなる発展などが見込まれます。

25年5月時点で、SHIBの時価総額は1兆円に達し、コインマーケットキャップでトップ17位にランクされています。

Pepeは、インターネット上の漫画のキャラクター「カエルのぺぺ(Pepe the frog)」に由来しています。

Pepeは誰からもメールが来ない、人生の道を誤ったなど悲しい状況を表すのに使われることが多いミームとして人気になった後、作者の意図した「平和なカエル野郎」というイメージに反してオルタナ右翼の象徴として用いられたという背景もあります。

2023年には、発行後すぐに4,000倍以上上昇。PEPEはイーサリアム上でそのニッチな地位を確立しました。Pepeは認知度の高いミームとの結びつきと、コミュニティ・エンゲージメントへの重点が、その人気を牽引し続けています。

また長期間のステーキング(ロックアップ)参加者に報酬を与える再分配システムを採用し、プロジェクトへのコミットメントを継続できるようインセンティブを提供します。さらにPepeは、定期的にコインの一部が流通量から永久に除去されるバーン(燃焼)の機能を備えています。PEPEの最大供給量は420兆6900億に上りますが、バーンにより、希少性を維持することを狙いとしています。

25年5月時点で、PEPEの時価総額は5000億円、コインマーケットキャップでトップ28位にランクされています。

OFFICIAL TRUMP(TRUMP)は、ドナルド・トランプ元米大統領の名を冠し、2025年1月17日にSolanaブロックチェーン上で公開されたミームコインです。公式サイト「GetTrumpMemes.com」はトランプ氏自身がX(旧Twitter)で紹介したことでも話題となり、リリース直後から注目を集めました。

公開後、TRUMPはトランプ氏のブランド商品の決済通貨に採用され、さらに同年4月には「トップ保有者220名を晩餐会に招待する」というキャンペーンが発表されるなど、継続的にコミュニティを刺激しています。トークンの発行・運営はトランプ・オーガニゼーション関連のCIC Digital LLCおよびFight Fight Fight LLCが担い、総供給量10億枚のうち80%を保有しながら、3年間かけて段階的に市場放出する計画です。

価格面では、ローンチ直後に急騰し1月19日に過去最高値75.12ドルを記録しましたが、その後はメラニア氏のミームコイン発行やトランプ氏の「詳しく知らない」との発言を受けて急落。4月23日時点ではおよそ13.96ドルで推移し、時価総額は約29億ドル、CoinMarketCapランキング36位に位置しています。ミームコインセクターではドージコイン、シバイヌ、PEPEに次ぐ4位と高い存在感を維持しています。

FartCoin(FARTCOIN)は、AIチャットボット「 Truth of Terminal 」の実験から派生し、2024年10月18日にSolanaブロックチェーン上で公開されたミームコインです。公式サイトと公式Xアカウントが発信するユーモア重視のマーケティングが話題となり、ローンチ直後から急速にコミュニティを拡大しました。

最大供給量は10億枚で、エアドロップやミーム投稿報酬を通じてほぼ全量が流通しています。開発はTruth ofTerminalを手掛けるAndy Ayrey氏が主導し、a16z共同創業者Marc Andreessen氏から5万ドルの助成を受けています。エコシステム拡大に向け、専用DEX「FartSwap」、NFTコレクション「FartNFTs」、環境保全を目的とした「Carbon Offset」バーン機構の実装を進めているところです。

価格面では、ローンチ価格0.01ドルから上昇を続け、2025年1月19日に過去最高値327円を記録しました。その後は調整を挟みつつ、5月7日時点では約151円で推移し、時価総額は約1500億円でCoinMarketCapランキング65位に位置しています。Solana系ミームコインとしてはBONKやWIFに次ぐ規模で、高い取引高を維持しています。

FARTはSolanaブロックチェーン上で発行されているため、基本的にはRaydiumやOrcaなどSolana系DEXで取引されます。さらに、 複数DEXを横断して最良レートを自動で提示するアグリゲーター「Jupiter」 を使えば、スリッページを最小限に抑えつつ、⼀度のスワップでFARTを入手可能です。。

Solana対応ウォレット(Phantomなど)をすでにお持ちなら、わずか数クリックで取引が完結するため、初⼼者にも扱いやすいのが魅力です。

BONKはソラナ上で発行された、柴犬をモチーフにしたミームコインです。

2022年11月にFTXの破綻とアラメダ・リサーチの詐欺事件が発覚した後、ソラナ・エコシステムは大きな打撃を受けました。このような困難な時期に、BONKプロジェクトは「アラメダを倒し、SOLを救え」というスローガンを掲げ、2022年12月25日に立ち上げられました。このプロジェクトはソラナブロックチェーンの分散型取引所の流動性復興を目指し、BONKの総供給量の50%をソラナコミュニティにエアドロップしました。

このような経緯から、BONKプロジェクトは、公平な配布(フェアローンチ)を達成したプロジェクトとして認知され、ソラナ対応のスマートフォン「Saga」に3000万Bonk(執筆時点に10万円)が配布されるなど、コミュニティ全体からの強い支持を受けています。なお、「BONK」というネーミングには自己嫌悪と自虐、そして風刺がこめられています。

BONKは2025年5月時点で、時価総額は1810億円に達し、CoinMarketCapでトップ57位にランクされています。

DEGENは米コインベースが支援するイーサリアムL2「Base」上で注目を集めるミームコインです。分散型ソーシャルネットワークFarcaster内のアクティブなチャンネル「degen」から生まれ、2024年1月末にデビューしました。初期供給の70%がコミュニティにエアドロップされたことで話題を呼びました。

FarcasterのDEGENコミュニティは、開発者や暗号活動家、そしてa16zのマーク・アンダーシーンなどの業界の重鎮が参加し、Farcaster上でDEGEN専用のアプリを作成するイベントが開かれ、Farcasterの共同設立者であるDan Romero氏が、「トップハット」のリアクション機能を追加。また、DEGENトークンで支払われるBountycasterなどのイニシアチブがWeb3開発者を引き寄せ、盛り上がりを見せます。

特に、2月初旬にはDEGENのトークン保有者数と価格が急上昇し、BASEエコシステム内でのDex取引量で1位を獲得。その価値は過去1ヶ月で2600%も上昇しました。DEGENの成功は、新規ユーザーがBASEに登録するきっかけとなり、ジェシー・ポラックBASEの責任者はDEGENの創設者@jacekに感謝の意を示しました。

DEGENコミュニティの活動は広がりを見せ、2月に、490ETHのエンジェル投資ラウンドを成功。このラウンドにはFarcasterの関係者が参加したとされます。直近ではL3(第3層)として独自ネットワークであるDegen Chainが立ち上げられ、コミュニティ内では様々な議論が交わされています。

この自発的な活動の波は、Telegramのグループチャット、FarcasterのDegentlemenチャンネル、Degendaoなど様々な場所で芽生えています。現在、DEGENの時価総額は6億ドルに達し、市場で156位。11万人以上のトークン保有者を誇り、最近の史上最高値は0.055ドルです。

仮想通貨ネイロ(NEIRO)は、人気の「ドージコイン(DOGE)」のモチーフとなった柴犬「かぼすちゃん」と同じ飼い主が育てている子犬「ねいろちゃん」にちなんで作られました。

かぼすちゃんは高齢のために惜しまれつつ亡くなり、ねいろちゃんは二代目の柴犬としても親しまれています。

NEIROが話題になっている主な理由は、トークンの乱立状態にあります。複数のプロジェクトが“次のドージコイン”の座を狙って独自にトークンを発行しており、イーサリアムやソラナのブロックチェーン上には20種類以上のNEIROが存在。投資家の間で混乱を呼んでいます。

「オリジナルのNEIRO」の座を巡る争いは、執筆時点(24年10月)では、「Neiro On Ethereum」と、「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」がバイナンスなどの大手取引所への上場、ソーシャルメディアのフォロワー数でリードしている状況です。

関連: 仮想通貨NEIRO(ねいろ)が注目される理由ドージコイン後継を巡る競争

ミームコイン投資は、その不安定性と根本的な価値の欠如から、高いリスクと投機性を伴います。投資を行う際には、十分な調査とリスクの理解が必要です。

特に、フェアローンチの有無は、投資の安全性を判断する上で重要な要素となります。初期のトークン分配が開発者に偏っている場合、価格を人為的に高騰させてから売り抜けるラグプル(rug pull)のリスクが存在します。

ソラナ上のミームコインであるCatwifhatは、その一例です。2023年12月のローンチからわずか12日で2回のラグプルを経験し、プロジェクト創設者によるトークンの大量売却が報告されました。しかし、この事態に直面しても、コミュニティは団結し、新たな開発チームを結成してプロジェクトを立て直し、時価総額を400万ドル以上に回復させました。

その後、最大の流動性プロバイダーの撤退により価格が急落しましたが、チームはプロジェクトを持続させるための努力を続け、2024年4月3日現在で時価総額約140万ドルを維持しています。

Catwifhatの例は、ミームコイン市場のリスクが如実に示されたものであり、投資家に対してデューデリジェンス(購入前の調査)の重要性を強調しています。これらの市場では、無警戒な投資家から大量の資金が流出する可能性があり、慎重な投資判断が求められます。

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