ビットコイン弱気相場脱却に成功か、ステーブルコイン流動性が過去最高に クリプトクアント週間分析
クリプトクアントが4月30日に公開した週間分析レポートによると、ステーブルコイン市場の流動性が過去最高の2,200億ドルに達し、ビットコインの下落相場からの脱却を支える要因となっていることが明らかになった。
同レポートによれば、ステーブルコイン時価総額の拡大は歴史的にビットコイン価格の上昇と正の相関関係にあり、仮想通貨エコシステム全体の流動性と資本の利用可能性を反映している。当初ビットコイン価格はステーブルコイン供給の急増に追いついていなかったが、最近の反発は市場の流動性拡大という広範なトレンドと一致し始めていると分析している。
ステーブルコイン流動性の成長を牽引しているのは、二大ステーブルコインであるUSDTとUSDCの時価総額増加だ。過去1週間でUSDTの時価総額は25億ドル、USDCは12億ドル拡大し、エコシステムへの大規模な資本流入を示している。この拡大はビットコインへの上昇圧力を支えた。週間のステーブルコイン時価総額成長率は2月9日以来の最高水準に達した。
一方、取引所上のUSDT流動性は完全に回復しておらず、総額380億ドルと2月21日のピーク430億ドルから12%減少しているが、USDC残高は65億ドルに上昇し、2023年3月以来の最高水準に達している。
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総合的な市場状況は先週から改善し、ビットコインブルスコア指数は下落(ベアリッシュ)圏から脱して50(中立圏)に上昇した。この指標は先週の20(下落センチメントを示す)から改善し、ステーブルコイン流動性の向上とビットコイン( BTC )価格がオンチェーン上の主要レジスタンス水準を上回ったことで上昇した。ただしレポートは、持続的な価格ラリーを示すには60以上のスコアが必要だと指摘している。
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