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グーグル、ビットコイン採掘企業のAI拠点を支援 アンソロピックの不払いに備え

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米ナスダック上場のテラウルフ(TeraWulf)は4日、ケンタッキー州ホーズビルで開発中のデータセンター「Justified Data Campus」について、グーグルと信用補完(バックストップ)契約を結んだ。テナント(賃借人)が払えなくなった場合に第三者が支払いを支える取り決めで、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかにした。同キャンパスを借りるAI企業アンソロピックが賃料を滞納した場合などに、グーグルが支払いやリースの引き継ぎを担う。

同社は同日のプレスリリースで、アンソロピックとの約190億ドル規模の契約済みリースを裏付けとする借入に向けた措置だと説明した。グーグルの信用補完により、プロジェクトファイナンス(事業の収益を返済原資とする借入)を有利な条件で調達しやすくなるとしている。

テラウルフは7月、子会社レイラン・データを通じてアンソロピックと20年間のリース契約を結んだ。約401MWのクリティカルITロード(IT機器向けの電力容量)を高性能計算(HPC)用に提供する内容だ。3棟の引き渡しは2027年末に始まり、2028年4〜6月期に完了する見込み。

同社はビットコイン( BTC )のマイニングから出発した仮想通貨関連銘柄で、ニューヨーク州の拠点では採掘設備の一部をHPC向けに転用している。

契約は棟ごとに3本結ばれた。アンソロピックが賃料を滞納したり倒産手続きに入ったりした場合、グーグルはレイランからの通知を受けて対応を選ぶ。滞納分の賃料を払ってテナントの立場を引き継ぐか、一定の条件のもとで解約金を支払うかの二択だ。

解約金を支払えば、グーグルはレイランの持分を取得する権利を得る。滞納時は判断を一定期間保留でき、その間の未払い賃料と新たに発生する賃料はグーグルが払う。

補完が効力を持つのは、各棟で最後のデータホールの賃料が発生した時点からだ。アンソロピック(または同社の義務を保証する関連会社)が一定の投資適格格付けを取得し、3カ月以上維持すれば終了する。

解約金の額は期間の経過に応じて逓減する。グーグルの親会社アルファベットの優先無担保債は、S&PグローバルがAA+、ムーディーズがAa2と格付けしている。レイランとアンソロピックは同日、リース契約の修正にも合意した。8-Kでは修正の内容に触れていない。

テラウルフは同日、米建設エンジニアリング会社フルアと、3棟の設計・調達・建設(EPC)を請け負う本契約を結んだことも発表した。3月に出した限定的な着工指示を引き継ぎ、試験と試運転までを範囲に含める。費用は最大保証価格(GMP)方式で、設計と調達の進み具合に応じて上限額を確定させる。

ポール・プラガー会長兼CEOは「アンソロピックとのリースは当初から、相手方の信用力、資金調達コスト、必要資本に対応できるよう設計した」と述べた。パトリック・フルーリー最高財務責任者(CFO)は「資本コストはインフラ開発の根幹だ」として、強固な投資適格の信用補完が長期借入の条件改善につながるとの考えを示した。

同社はAI向けの計算機器そのものには投資せず、電力と施設を長期リースで提供する事業モデルをとる。東部ケンタッキー州の「Muskie Data Campus」では、契約電力を1GWに拡大したばかりだ。

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