イーサリアム財団は日本時間27日に公式Xアカウントで、プライバシーを向上させるウォレットツールを支援する意思を示した。
具体的に事案は指定していないが、この1週間で攻撃や不正流出が複数起きていることに言及した上で、プライバシーとセキュリティは切り離すことはできないと強調。プライバシー機能がデフォルトになっている場合は、攻撃者がオンチェーン履歴を悪用することに対する懸念を軽減できると主張している。
イーサリアム財団は今回、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )関連の開発企業「goodmorning」でリードエンジニアを務めるジョーダン・エネフ氏の投稿を引用して上記のように述べた。なお、財団の投稿内容は上述した内容が全てである。
対象のエネフ氏の投稿は、同23日に行われたもの。投稿では最初に、ウォレットのソフトウェア開発キットである「Kohaku(コハク)」のチームが、プライバシーをイーサリアムの通常機能にするために懸命に取り組んでいると説明した。
なお、コハク自体は新しいツールではない。例えば、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は2025年11月、プライバシーとセキュリティを強化するための暗号ツールとしてコハクを紹介していた。
今回エネフ氏は、コハクは開発キットとして、トルネードキャッシュなどのプライバシー機能を取り込むなどして成熟してきていると評価。次はウォレット側が役割を果たす時だと述べている。
その上でエネフ氏は、自身が開発に携わる仮想通貨ウォレット「Ambire」の取り組みを説明。過去数カ月に渡ってコハクを分析したり、様々なプライバシープロトコルの統合をテストしたり、チームとフィードバックを共有したり、統合を改善したりしてきたと述べた。
そして、裏側では多くの作業が行われているが、初めての統合にこれほど近づいたことはないと説明している。
エネフ氏は投稿の最後で、11月3日〜6日にインドで開催されるイーサリアムのイベント「Devcon」で、ブテリン氏とイーサリアム財団のリサーチャーであるニコラ・コンシニー氏が、「コハク:デフォルトで全ての人にプライバシーを」というテーマで3日にデモを行うのを楽しみにしていると述べた。
このプライバシー機能のデモでAmbireが使われるという。
今回イーサリアム財団は、このエネフ氏の投稿を引用して、プライバシーを向上させるウォレットツールを支援することを嬉しく思うと投稿した。

