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仮想通貨ウォレット大手レジャー、被害デバイス内に不正ハードウェアを確認

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暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のレジャー(Ledger)は11日、東南アジアで販売店クリプトビリス(CryptoBilis)からハードウェアウォレット製品を購入したユーザーが資金を失ったことについて最新の状況を報告。被害者のデバイスの1つに、不正なハードウェアが組み込まれていたことを確認したと述べた。

同社は、調査を継続しており、影響を受けたユーザーに連絡を取っているところだ。予防措置として、クリプトビリスは調査が完了するまで、すべてのウォレット在庫の販売を停止している。レジャーは今後の対応について、クリプトビリスと緊密に連携していく。

レジャーは不正行為者を追及するために関係当局とも協力していくと述べた。また、レジャーのセキュリティインフラやシステム、サービスがハッキングされたという兆候は確認されていないとも続けた。

念のため、クリプトビリスからレジャーのデバイスを購入したユーザーで、まだセットアップを行っていない場合は、しないよう推奨している。すでにセットアップ済みの場合は、資産を新しいデバイス(新しいシードを使用)へ移動することを検討するよう勧めた。

さらに、この機会に乗じた詐欺にも注意を呼びかけた。最新情報についてはレジャーの公式チャネルのみを参照するよう述べ、同社が24単語のリカバリーフレーズを尋ねることは決してないとも警告している。

被害は9日に発覚した。ブロックチェーン分析企業Bitqueryは11日時点で、315のウォレットから合計9,320万ドル(約147億円)が流出したと報告している。多数のウォレットが数秒以内に同一の署名リクエストを実行したことから、単一の犯人がこれらの秘密鍵を掌握していることが示唆されると指摘した。

現在のところ、どのようなハードウェアが仕込まれていたかレジャーは詳細を述べていない。一方、マウントゴックス元CEOのマルク・カルプレス(Mark Karpelès)氏は、マレーシアから入手したレジャーのデバイスに不審な内部部品を発見したと報告した。

カルプレス氏がまとめたティバネ・ラボ(Tibane Labs)の調査ページは、画面とつながる回路に取り付けられた部品が、ウォレット設定時に表示される情報を読み取る可能性があると分析している。ただし、レジャーは現在のところ、この機能の有無や盗難との関係を確認していない。

オンチェーンリサーチャーのDarkfost氏は11日、影響を受けた販売店がクリプトビリスのみであると断定するには時期尚早ではないかとの考えを示した。このため、地域的な近接性からリスクの可能性がある販売店のリストをまとめている。

上の表のように、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、シンガポールなどの地域にわたる20店舗以上を挙げた。

Darkfost氏は、あくまでクリプトビリス以外の販売店については何ら確定した事実ではないものの、もし過去6か月以内にこれらの販売店からレジャー製品を購入したのであれば、問題が解決するまで資産を安全な場所へ移動させておくのが賢明かもしれないと述べている。

レジャーは12日、正規リセラーおよび販売代理店に対し、製品は正規のルートからのみ調達し、返品された製品を再販しないようにすることを改めて求めたと表明した。また、ユーザーに対して非正規リセラーからの購入は避けることを勧告している。ただし、クリプトビリスはレジャーの正規代理店だった。

同社は、影響を受けた端末の数は限定的であり、確認された事例はすべてクリプトビリス経由だとも説明した。正規リセラーの管理体制の見直し、ハードウェア保護機能の強化などを行っていくともしている。

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