米仮想通貨運用大手グレースケールは5日のレポートで、ビットコイン( BTC )の過去3年間の累積リターンが、上昇率が高かった上位15日を除くと約225%から11%の損失に転じると指摘した。
レポートによると、ブルームバーグのデータで9月23日までの3年間の価格リターンは、ビットコインが約225%、米株価指数ナスダック100が109%だった。ビットコインの累積リターンは、上昇率が高かった5日を除くと95%、10日を除くと27%に低下し、15日を除くと11%の損失に転じたという。
一方、ナスダック100は上昇率が高かった15日を除くと、累積リターンが109%から21%に低下した。レポートは、ビットコインより上昇の集中度が低かったと説明した。
レポートは、上昇率が高かった15日が対象期間の取引日の2%未満にあたり、取引日の0.5%未満の日数を除くだけで累積リターンが半分以上減ったと指摘した。その上で、価格変動の落ち着きや見通しの明確化を待つ投資家は、値上がりを逃す機会損失を負い、待っている間に価格上昇が既に済んでいる可能性があるとの見方を示した。
この検証は、日次リターンを順位付けし、上昇率が高い日をゼロに置き換えて累積リターンを再計算する手法を用い、実際に取引できる戦略ではないとレポートは明記した。また、最悪日の影響や保有中の下落幅、他の3年間でも同様の集中が見られるかは検証しておらず、週末の価格差と取引コストも反映していないと注記した。
グレースケールは、上昇率が高い日を事前に確実に予測することはできず、取り込むには市場に投資し続けている必要があると述べた。ビットコインのリターンと価格変動の特性を踏まえ、長期的な値上がり益を求める投資家は、売買のタイミングを計るのではなく、継続的かつ長期的にビットコインへのエクスポージャーを持つべきとの考えも示した。

