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AI関連の仮想通貨が9月に54%上昇、グレースケールが分析

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米資産運用大手グレースケールは2日、AI関連の仮想通貨セクターが9月に54%上昇し、仮想通貨市場全体の上昇率(24%)を大きく上回ったと報告した。

グレースケールは、仮想通貨市場を独自の基準で「通貨」「スマートコントラクト・プラットフォーム」「金融」「消費者・文化」「ユーティリティ・サービス」「人工知能(AI)」の6つのセクターに分類している。このうちAI関連セクターは、9月の急騰後も時価総額が約150億ドルにとどまり、6セクターのなかで最も小さい。

それでも同社は、今回の上昇を、AIエージェント経済のインフラとしてブロックチェーンに投資家が目を向け始めた表れと見る。今後5年間で、AIセクターから一つ以上の「大きな勝者」が生まれる可能性があると示唆した。

グレースケールによると、AIは21世紀で最も重要な技術の一つになり得るが、開発は一握りの企業に集中している。これに対しパブリックブロックチェーンは、エージェントによる決済、アイデンティティ管理、プライバシーを保護した計算処理、検証可能な記録といったオープンなインフラを提供し、中央集権型AIを補完する役割を果たす可能性があると分析した。

グレースケールは、現在のAIセクターを牽引する代表的なトークンとして、以下の4つを挙げている。

ニアは9月に183%上昇した。AIエージェントがタスクを依頼・受注して報酬を得る「エージェントマーケット」などを展開し、AIエージェントの経済圏構築を進めている。共同創業者のイリヤ・ポロスキン氏は、AIの基盤技術であるTransformerアーキテクチャを提案した重要論文『Attention Is All You Need』の共著者として知られる。

ビッテンソル(TAO)は37%上昇した。AI推論、AIエージェント、データ、計算資源など、専門分野ごとのAIネットワークで構成するオープンなエコシステムで、AI関連サービスの供給側の分散化を目指している。

ワールドは47%上昇した。OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同創業したプロジェクトで、「Proof of Human(人間であることの証明)」を掲げる。専用端末「オーブ」で虹彩をスキャンし、デジタルID「World ID」を発行する仕組みの構築を進めている。

ベニスは70%上昇した。プライバシーを重視した消費者向けAIチャットアプリで、ユーザーのプロンプトとAIの回答をサーバーに保存せず、AIモデルへのプライベートなアクセスを提供する。

グレースケールはAIファンドを通じて、分散型AIサービスを構築するプロトコルや、AI技術開発に不可欠なインフラ・リソースへの投資機会を提供している。構成銘柄にはニアやビッテンソルが含まれる。

AIエージェントが経済活動の主体となる「エージェント型経済」については、世界最大の資産運用会社ブラックロックも注目しており、9月にレポート「機械ネイティブ経済」を公開した。

同レポートはAIを「機械ネイティブな知能」、仮想通貨を「機械ネイティブなマネー」と位置づけ、AIエージェントがデータや計算資源を購入する際にはステーブルコインが最適であると指摘。エージェント型経済を支える主要な決済手段になるとみている。

AIエージェントによる決済はまだ始まったばかりだが、自律的に行動するエージェントと機械ネイティブな決済インフラは相性が良いため、ブラックロックは今後のエコシステムの進化に注目すべきだとしている。

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