KDDIとau Coincheck Digital Assets、HashPortは30日、au PAYアプリのミニアプリとして暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」の提供を開始した。Pontaポイントを暗号資産やステーブルコインに交換でき、保有する資産はau PAY残高にチャージして全国の加盟店で使える。
ウォレットはノンカストディアル型。利用者が秘密鍵を自ら管理する方式で、au PAYで本人確認を済ませた利用者に限って提供する。登録はau PAYアプリ内の「暗号資産」と表示されたアイコンから行う。
Pontaポイントとの交換に暗号資産の取引口座は要らない。上限は月300ポイント。対象はWBTC、イーサリアム( ETH )、日本円建ての電子決済手段型ステーブルコイン JPYC の3種類となる。
日本円で暗号資産を買う場合は、コインチェックの「Coincheck OnRamp」を使う。コインチェック(Coincheck)アプリに移って購入し、ウォレットで受け取る流れで、Coincheckの口座開設が別途必要になる。
ウォレット側の購入上限はない。ただしコインチェックの利用規約による制限は受ける場合がある。購入できるのはWBTCとETHだ。
保有するWBTC、ETH、JPYCはau PAY残高にチャージできる。チャージ後の残高は「au PAY マネーライト」で、資金決済法上は第三者型前払式支払手段にあたる。2026年冬には、保有資産で報酬を受け取れるステーキング機能を追加する予定だ。
サービスの企画・運営はau Coincheck Digital Assetsが担う。同社は2026年5月、KDDIとauフィナンシャルホールディングス、コインチェックが設立した合弁会社だ。ウォレット基盤にはHashPortの「HashPort Studio Wallet Core」が採用された。KDDIとHashPortは2025年11月に資本業務提携を結んでいる。
KDDIとau Coincheck Digital Assetsは5月、ポイントで資産運用を疑似体験できる「au PAY ポイント運用」にビットコイン( BTC )連動コースを追加した。ポイント運用全体の利用者数は700万人を超える。
HashPortの吉田世博CEOは、Xで「本日は、日本のステーブルコイン社会実装にとって、歴史的な一日になると思います」と投稿していた。その理由についてCoinPostの取材に対し、4,043万人超の会員を抱えるau PAYで、日常的に使うポイントや決済を通じてステーブルコインや暗号資産を体験できる点を挙げた。
同氏は「Pontaポイントからステーブルコイン・暗号資産に交換し、それをまたau PAY残高にチャージして、日々のお買い物に使う。HashPort Walletで有用性を実証してきたこの体験を、これまでとは桁違いの規模で届けられるようになることは、デジタル資産の社会実装における歴史的な転換点となると期待をしております」と述べた。
2023年3月からKDDIが提供してきた単体アプリ版のαU walletは、10月30日で提供を終える。
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