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クリプトクアントCEO、ビットコイン上昇幅は過去より縮小と予想

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オンチェーン分析企業クリプトクアント(CryptoQuant)の創業者兼CEOであるキ・ヨンジュ氏は23日、Xへの投稿で、ビットコイン( BTC )の今回の強気サイクルでは上昇幅が3から5倍にとどまるとの見方を示した。過去のサイクルで見られた10倍超の上昇は想定していない。

同氏は「今回のビットコインの強気サイクルは、再び10倍超の放物線的な上昇となるのではなく3から5倍にとどまり、その後により穏やかな弱気相場が続くと予想している」と投稿した。

背景にあるのは市場構造の変化だ。キ氏によると、ビットコインの規模が小さく個人投資家が中心だった時代には、短期的な投機資金が爆発的な上昇と80%規模の急落を生んでいた。現在は市場規模の拡大と機関投資家の保有増加が、上下両方向の極端な値動きを抑えているという。上値を抑える要因が、同時に下値も和らげているとの説明だ。

キ氏が根拠の一つに挙げたのが、保有者全体の損益状況を追跡するPnLインデックスだ。同指標の推移を見ると、高値局面の山は過去ほど極端にならず、底も保有者の収益性が比較的高い水準で形成されるようになったとした。

MVRVにも言及した。MVRVは時価総額を実現時価総額(各コインが最後にオンチェーンで移動した時点の価格で評価した総額)で割った指標で、1を下回ると保有者全体が含み損の状態にあることを示す。

キ氏によれば、今サイクルではMVRVが一度も1を下回らなかった。安値時でもBTC価格は保有者のオンチェーン上の平均取得コストを上回っており、損失を出した投資家はいたものの、保有者全体として含み損に陥ることはなかったという。

実現時価総額の増加について、キ氏は新たな資金の流入を示すシグナルだと指摘した。大口投資家の動向では、古参のクジラ(大口保有者)が売却を止めたほか、先物市場のクジラが底値付近で大規模なロングポジションを構築したとしている。転換点で遅れて反応する傾向があるPnLインデックスの365日移動平均も、足元で意味のある変曲点を形成しつつあるという。

ビットコインに上限があるという意味ではない、とキ氏は付け加えた。変わったのはトレードオフの構図であり、10倍の放物線的な上昇を手放すことは80%の急落を手放すことでもあるとした。そうした値動きこそが投機資金ではなく、長期視点の資金を呼び込むとの見方を示している。

キ氏は投稿の結びで、ビットコインがサトシ・ナカモトの描いた、実際に通貨として使えるほど安定した資産に近づいている可能性にも触れた。

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