メタバース関連企業ザ・サンドボックスが、イーサリアム関連のレイヤー2ネットワーク「Base」上で仮想通貨SANDの不正発行の被害に遭った疑いがあることが22日までに分かった。オンチェーンデータによると、これまでに5億SAND超が発行されており、事態は現在も継続しているとWu Blockchainやクリプトブリーフィングが伝えた。
攻撃者はBase(ベース)上のSANDトークン展開に存在するスマートコントラクトの不具合を突き、発行権限を不正に取得したとみられる。SANDの発行上限は30億SANDに設定されており、5億SANDの不正発行は全体の約17%に相当する希薄化になるという。
ザ・サンドボックスはブロックチェーンゲーム大手アニモカブランズの子会社であり、2021年の資金調達ラウンドで9,300万ドルを調達した実績を持つ。一方で、同社はメタバース・ゲームFiへの需要低下を受け2025年8月に従業員の半数超を削減し共同創業者2人を経営の一線から退かせるなど、メタバース人気の陰りを背景とした事業再編を進めてきた。
韓国最大手の仮想通貨取引所の一つであるアップビットは、SANDについて22日に潜在的なセキュリティ問題の兆候を確認したとして取引に関する注意喚起を発表した。同社は価格の変動が大きくなる可能性があるとしてユーザーに警戒を呼びかけている。
また、韓国のもう一つの大手取引所ビッサムも予防措置を講じており、SANDの入出金を一時的に停止した。両取引所とも不正発行が確認された銘柄への対応として、ユーザー資産の保護を優先した形だ。