エリック・トランプ氏は23日、自身のX(旧Twitter)で、トランプ家が新たな仮想通貨を発売するとの噂を全面的に否定した。「誰もコインを発売していない。もしそう主張する者がいれば、それは詐欺だ」と投稿し、便乗を狙う偽情報に強く警告した。
発端となったのは、インフルエンサーアカウント「WhaleScan」による投稿。「ドナルド・トランプ氏が新コインを正式に発売する」と断定的に書き込み、拡散していた。同アカウントは過去にTRUMP・MELANIA発売時にも同様の投稿をしていたと自称している。
噂が広がった背景には、Robinhood Chain上で「WWW」または「Truth Coin」と呼ばれる正体不明のトークンが出現したことがある。総供給量10億枚のうち5億枚を発売時に割り当てる設計とされ、開発者ウォレットには約300ETHが流入したと報じられた。
取引手数料は当初10%に設定された後、0.3%まで引き下げられたという。時価総額は一時約1,024万ドルに達したが、開発者ウォレットが供給量の99.9%を保有しているとの指摘もあり、実態や運営主体は依然確認されていない。
この噂を受け、仮想通貨TRUMP・MELANIAの価格は押し上げられた。TRUMPは一時40%、MELANIAは11%それぞれ急伸したと複数の海外メディアが伝えている。
トランプ関連の便乗トークンを巡る混乱は今回が初めてではない。2024年8月には「Restore the Republic」と称するトークンがエリック氏に関連するとの噂で急騰し、同氏が警告した後に価値の大半を失った例もある。
トランプ関連メディア企業(Trump Media & Technology Group)は2026年内にCrypto.comと提携し、株主向けにトークンを配布する計画を別途公表しているが、これは今回噂となった新コイン発売とは別の取り組みとされる。