米投資銀行のキャンター・フィッツジェラルド(以下、キャンター)は19日、機関投資家の顧客向けに予測市場取引サービスを開始すると発表した。
株や債券で開発してきた機関投資家向け取引モデルを、規制下の新たな資産クラスに適用すると説明。まずは米商品先物取引委員会(CFTC)の規制下にある予測市場カルシ(Kalshi)でのイベント契約を取引できるようにして、その後は対応するプラットフォームを増やしていく計画だと述べている。
キャンターは1945年創設の企業で、これまでも暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン領域に高い関心を示してきた。最近では先月に、現実資産(RWA)のトークン化領域のセキュリタイズと、企業が新規株式公開(IPO)や追加株式発行をブロックチェーン基盤で実施できるようにするため、業務提携したと発表した。
今回発表した予測市場取引では、投資銀行の先駆的なサービスとして、キャンターは取次ブローカーの役割を担う。中核のオーダーブックではなく、一度に大量の相対取引を行う「ブロック取引」へのアクセスを提供し、機関投資家規模の取引を執行できるようにする。
この取引は、カルシのブロック取引フレームワークを通じて、単一価格でイベント契約に投資できる仕組み。ブロック取引には、大規模取引による市場への影響を抑えたり、価格変動の影響を受けないようにしたりできることなどのメリットがある。
また、キャンターは、今回のサービスでサスケハナ・プレディクションズと協業することも説明。同社は予測市場の流動性プロバイダーとして、機関投資家規模の価格設定を行ったり、流動性を提供したりする。
キャンターのパスカル・バンデリエ共同CEOは、以下のようにコメントした。
また、カルシの事業開発部門でバイスプレジデントを務めるマックス・クロウリー氏のコメントは以下の通り。