ジーキャッシュ(ZEC)マイニングを手がける米フォーティチュード・マイニング・ホールディングスは28日、米ネブラスカ州グランドアイランドに新設した12メガワット(MW)規模の施設が稼働したと発表した。
今回の稼働により、同社の保有電力ポートフォリオはサウスダコタ州、ネブラスカ州、テキサス州、ニューヨーク州の7拠点、合計60メガワット超に拡大した。グランドアイランド施設は同社にとって初めてとなる、更地から自社で設計・建設した施設だ。
同施設の電力コストは1キロワット時あたり約0.045ドルと見込まれており、同社はジーキャッシュの現金ベースの採掘コストを1ZECトークンあたり約70ドルから約40ドルへ引き下げる計画を掲げている。この目標は、設備導入や電力・ネットワーク・市場環境が安定的に推移することを前提としている。
フォーティチュードはこれまでに、米ヘルスケア技術企業ハートサイエンシズとの事業統合契約を発表している。同社を保有するデジタルカレンシーグループ(DCG)は、統合完了時に新会社の株式の約95%を保有する計画で、ナスダックへの上場後はティッカーシンボル「TUDE」での取引を予定している。
稼働を巡っては、経営陣からも声が上がっている。フォーティチュードのアンドレア・チャイルズCEOは、グランドアイランド拠点について自社保有・運営による電力戦略上の重要な前進だと評価し、数カ月にわたる計画・設計・実行を経て信頼性の高い電力供給の実現に近づいたとの見方を示した。地元パートナーへの謝意も述べた。
エリック・エリングソンCFOは、あらゆるメガワットを最大限に活用し電力ポートフォリオを自社で保有・拡大するという同社の方針の実例がグランドアイランド拠点だと説明した。自社によるゼロからの施設建設は今後の事業拡大に向けた基盤になるとの認識を示した。
地元自治体からも評価する声が出ている。グランドアイランド市公益事業局のライアン・シュミッツ局長は、同施設が安定した稼働率で電力コストを平準化できるほか、需要逼迫時には稼働を抑制できる柔軟性を備えている点を評価した。
また、周辺への水利用や騒音への影響がない点にも触れ、フォーティチュードとの協力関係が今後も続くことに期待していると述べた。