ステーブルコイン発行大手のサークル・インターネット・グループ(Circle Internet Group、以下サークル)が、資産運用の指標として広く使われるFTSEラッセルの株価指数において、主要な成長株指数5本の構成銘柄から除外されたと、米調査会社Simply Wall Stが6月30日付で報じた。
ラッセル指数は、ラッセル1000成長株指数などパッシブファンドや機関投資家の運用ベンチマークとして採用される代表的な株価指数群。2026年からは従来の年1回から半期ごとの実施に変更されており、今回はその初回にあたる。
サークルは主要指数であるラッセル1000・ラッセル3000には引き続き採用されている一方、成長性や株価評価に基づくグロース系の派生指数からは除外された。
サークルの株価は、指数除外が伝えられた時期に下落基調を強めた。米国株式市場では6月30日の取引で前日比一時17%近く下落し、一時63ドル台まで値を下げた。
株価急落の背景としては、ブラックロックやコインベース、Visaなど140社超が参加する新興のステーブルコイン連合「Open Standard」が同日、新たなステーブルコイン「Open USD」の立ち上げを発表したことも大きいとみられる。
報道によると、同連合は準備資産から生じる収益の大半を参加企業に還元する仕組みで、サークルが発行するUSDCの既存の収益モデルに対する競合材料として受け止められている。
なお、指数除外に伴い、ラッセル系ベンチマークへの連動を目的とするパッシブファンドの資金がサークル株から流出する可能性があるものの、実際の資金移動額や売買動向については現時点で確認されていない。