仮想通貨関連の投資会社エバーノース(Evernorth)は6月30日、米リップル社が発行するドル型ステーブルコイン「RLUSD」のXRP上での利用実態に関する分析データを公表した。
同社によると、決済目的でXRP上を直接移動したRLUSDの金額(取引所での売買を除く)は、2024年12月の約6800万ドルから2026年5月には約50.8億ドルまで拡大し、約75倍の増加となった。
XRP上のRLUSD循環供給量も、6月25日時点の残高でイーサリアムを上回り、全体の約51%を占めるまで拡大した。4月時点では約17%にとどまっていた。循環供給額自体も、2024年末の約2000万ドルから2026年6月末には約8億ドル(約1280億円、1ドル=160円換算)まで拡大し、約40倍の増加となった。
XRP上の取引所機能(オンチェーンの取引板と自動化された流動性プール)における全取引のうち、RLUSDが絡む取引の比率は2024年時点の1%未満から2026年には約12%まで上昇した。
RLUSDとXRPの通貨ペアだけで、直近6カ月の取引高は約9億ドルに達し、これはRLUSD関連取引全体の約9割を占めるという。RLUSDが絡む取引の累計額は、開始以来25億ドル超に達した。
保有者数は6月25日時点で4万5527アカウント、発行元への信用枠(トラストライン)の開設数は9万3898件に達している。
今回のデータを公表したエバーノースは、約4億7300万XRPを保有する投資会社。RLUSD発行元のリップル社はエバーノースへの戦略的投資家であるとともに、同社の前身事業体にXRPを提供した経緯がある。
エバーノースはArmada Acquisition Corp. II(アルマダ・アクイジション)との企業結合による上場を計画しているが、6月末時点でこの手続きは完了しておらず、同社の証券はまだ公開市場で取引されていない。
エバーノース自身も、XRPの価格上昇とRLUSDの普及拡大の両方に直接的な金銭的利害があると開示している。今回のデータはDune Analyticsの分析結果を同社が独自に集計したものであり、第三者による監査を受けていない。数値の伸びそのものはオンチェーン活動を反映している一方、発表元の立場を踏まえて評価する必要がある。