中東産油国オマーンの運輸・通信・情報技術省(MTCIT)は17日、国内のライセンス取得済み仮想通貨マイニング企業への参加を義務付ける国家公認プール「オマンハッシュ(Omanhash.om)」の開設を発表した。デジタルエネルギーインフラ企業のエネジックス・グローバル(Enegix Global)がプレスリリースで明らかにした。
オマンハッシュはオマーンのブロックチェーン・Web3企業、フロンテックとの協力体制で運営される。エネジックス・グローバルが技術基盤と流動性インフラを提供し、初期フェーズで約10EH/s(エクサハッシュ毎秒)のハッシュレート集約を見込む。
オマーンは2022年以降、中東における大規模マイニング投資の主要な受け皿となってきた。サラーラ自由区のマイニング・データセンターインフラへの累計投資額は7億ドルを超え、2022年と2023年に大型施設が相次いで稼働した。
今回のオマンハッシュは、蓄積された設備能力を規制下の一元管理体制へ移行させる政府の次段階として位置づけられる。
ハッシュレートインデックスの2026年第2四半期データによれば、オマーンのビットコインマイニングにおけるグローバルシェアは約3%・約30EH/sで世界6位に位置する。2023年時点のパイロット段階では稼働容量は約20MWにとどまっていたが、その後急速に拡大した。
オマーンのマイニング市場は少数の大規模産業事業者が中心を担う構造で、個人・小規模マイナーの存在はほとんど確認されていない。ライセンス取得済みの事業者数は公式には明らかになっていないが、数社から数十社程度の産業規模施設に集約されているとみられる。
エグザヘルツやグリーンデータシティなどがプール開設以前から主要プレイヤーとして活動してきた。
エネジックス・グローバルにとって今回は、カザフスタンの政府公認プール「btcpool.kz」に続く2件目のソブリン委託となる。オマンハッシュの追加により、同社が運営する3プール(21pool.io・btcpool.kz・omanhash.om)の合計ハッシュレートは約25EH/sに達した。
同社のチーフビジネス開発責任者オルジャス・アミロフ氏は、「ライセンス制度により、マイナーは適法に運営し、過剰課税を回避し、規制当局と透明なコミュニケーションをとれる。これはエネルギーおよびインフラの長期的安定にとって不可欠だ」と述べた。
最高プロダクト責任者のエルサイン・ヌルトレウオフ氏は、合計プールハッシュレートの目標を30EH/sと設定しており、達成に向けてインフラ整備とパートナーシップの拡充を進めていると語った。


