ナスダック上場のジーキャッシュ(ZEC)財務企業、サイファーパンク・テクノロジーズの株価は5日、47%以上暴落した。ジーキャッシュの開発支援団体Shielded Labsが同日、プライバシー層「Orchardプール」に偽造可能な重大な脆弱性が存在していたと公表したことを受けた動きだ。
脆弱性はOrchardのゼロ知識証明回路(zkSNARK回路)の制約不足が原因で、2022年5月のOrchard有効化から修正までの約4年間存在していた。Shielded Labsの依頼を受けたセキュリティ研究者のテイラー・ホーンビー氏がアンソロピックのAIモデルを用いたセキュリティ審査中に5月29日に発見し、6月2日に修正が完了している。
また、ジーキャッシュ財団は、悪用された証拠はないとしている。
しかし、公表を受け、ジーキャッシュ投資家だったニック・オニール氏はXに「『次のビットコイン』と呼ばれていたものがハッキングされたと受け取られている。仮想通貨市場にとってネガティブな出来事だ」と投稿した。これに対しサイファーパンクは「FUDを止めろ。ハッキングの証拠はゼロだ。バグにパッチが当たっただけだ」と反論した。
ZEC自体も5日に一時50%超暴落した。本記事執筆時点では前日比約28%安で推移している。サイファーパンクは現在、314,185.70 ZECを保有しており、ジーキャッシュの流通供給量の約1.88%に相当する。
サイファーパンクのウィル・マケボイ最高投資責任者(CIO)はThe Blockに対し「ジーキャッシュはAI時代を生き残る機関グレードのセキュリティ文化を示した。短期的な価格変動はノイズであり、長期の資本配分戦略に変更はない」と述べた。同社はZECの固定供給量2,100万枚の5%を蓄積するという目標の維持も表明したという。
サイファーパンクの株主であるジェミナイ創業者のキャメロン・ウィンクルボス氏も「AI時代において形式的検証がソフトウェアセキュリティの方向性だ。ジーキャッシュはその先頭に立っている」とXに投稿した。
ジーキャッシュは次回のネットワークアップグレードで形式的検証の導入を予定しており、ウィンクルボス氏はこれによりシールドプールでの偽造バグが不可能になると述べた。