バイナンス・リサーチ(Binance Research)は7日、同社のRWA(現実資産)無期限先物の出来高が過去90日間で急拡大したと発表した。伝統金融市場の主要先物に対する平均出来高比率は0.2%から4.9%へと約25倍に増加した。
商品市場での存在感が特に目立つ。金は世界最大の金属先物取引所COMEXに対し、1月の0.4%から4月時点で平均3.6%に上昇し、ピーク時には8.3%に達した。銀はさらに急激で、平均比率が1.0%から13.6%に拡大し、最大20.8%を記録した。
株式連動型では、サークルの上場株CRCLがNYSE日次出来高の12.1%に相当する取引量を記録した。ストラテジーのMSTRは2.7%、テスラのTSLAは0.5%となっており、仮想通貨ネイティブ層との親和性が高い銘柄ほど比率が高い傾向が見られる。
エネルギー分野ではWTI原油が2.3%、ブレント原油が1.0%に達しており、バイナンスは「1月の金と同水準」と指摘している。
RWA無期限先物の拡大はバイナンスにとどまらない。ハイパーリキッドでは貴金属無期限先物の日次出来高が13億ドルを超え、銀はビットコイン( BTC )に次ぐ取引量を記録した。
MEXCも手数料無料で金・銀先物を開始し、Asterも貴金属無期限先物を上場するなど、複数のプラットフォームで同様のサービスが広がっている。
コインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)はRWA無期限先物を2026年の主要投資テーマの一つに挙げており、「原資産の保有が不要なため、事実上あらゆるものを対象とした市場形成が可能」と説明している。
ブロックチェーン上の無期限先物は、現物資産を持たずに価格だけを追う契約をオンチェーンで構築でき、24時間取引と単一口座での多資産管理が可能なため、伝統資産との親和性が高いと見られる。