米投資プラットフォームのロビンフッドが運用するベンチャーファンド「Robinhood Ventures Fund I(RVI)」は17日、フィンテック大手のStripeと音声AI企業のElevenLabsへの出資完了を正式に発表した。
RVIは2026年3月6日にニューヨーク証券取引所(NYSE)にティッカーシンボル「RVI」として上場した、ロビンフッド・ベンチャーズが手がける初のファンドだ。
Stripeへの出資は3月9日に実施され、Stripe Global Holdings Inc.のクラスB普通株式を二次市場での取引を通じて総額約1,457万ドル分取得した。
Stripeは2010年に創業し、米カリフォルニア州サウスサンフランシスコとアイルランドのダブリンに本社を置くプログラマブル金融サービス企業だ。スタートアップから大企業まで幅広い規模の事業者向けに、決済・収益管理・資金管理にわたる一連のサービスを提供している。
なお、Stripeは2025年2月、ステーブルコインインフラ企業のBridgeを11億ドルで買収しており、同社史上最大のM&Aとなった。 Bridgeの取引量は2025年に4倍超に急増しており、ステーブルコインの普及が仮想通貨市場のサイクルから切り離されつつあるとStripeは説明している。
ElevenLabsへの出資は3月12日に完了し、シリーズDの優先株式を一次取引にて総額約2,000万ドル分取得した。ElevenLabsは音声・AI研究に特化した企業で、2022年に英国ロンドンで設立された。同社は70言語以上に対応した音声生成・編集・動画制作などの機能を提供する。
同社は70言語以上に対応した「ElevenCreative」、企業向け音声エージェントの「ElevenAgents」、開発者向け「ElevenAPI」の3サービスを主力事業として展開している。
RVIのサラ・ピント社長は「StripeとElevenLabsをRVIに加えることができ、非常に興奮している。フィンテックとAIの未来を形成する最前線企業へのアクセスを個人投資家に提供できることを誇りに思う」とコメントした。
RVIは非公開企業への集中投資を行う閉鎖型ファンドで、今後もポートフォリオ企業の追加を予定している。認定投資家要件や最低投資額を設けず、競争力のある運用手数料を維持しつつ成功報酬も徴収しない設計となっており、幅広い個人投資家が参加しやすい仕組みが特徴だ。
ロビンフッドは仮想通貨取引でも急成長を続けており、2025年1〜9月の同分野の取引収益は前年同期比154%増の6億8,000万ドルを記録した。一方、2025年第4四半期の仮想通貨収益は2億2,100万ドルと前年同期比38%減となり、仮想通貨市場の下落が業績に影響した。
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