仮想通貨・予測市場プラットフォームのカルシは25日、インサイダー取引に関わる2件の調査結果を公表し、関係者に罰則を科したと発表した。
1件目は、人気YouTuberのMrBeast(本名:Jimmy Donaldson)の動画編集者、アルテム・カプトゥール氏に関するもの。カルシの監視チームが「低オッズ市場での異常に高い的中率」を検知したことをきっかけに調査が開始された。
カプトゥール氏は、MrBeastの動画に関する非公開情報を取引に活用していたとされ、カルシは「合理的な根拠がある」と判断した。
具体的には、MrBeastが動画中に発言する言葉を賭けの対象にした市場などを利用したとみられている。同氏は2万ドル(約300万円)の罰金と2年間の利用停止処分を受けた。
2件目は、カリフォルニア州知事選に立候補していた24歳のカイル・ラングフォード氏に関するもの。同氏は2025年5月に自身の当選を予測する約200ドルの取引を行い、その様子をSNSに投稿したとされる。
ラングフォード氏には5年間の利用停止と約2,246ドルの罰金が科された。なお、同氏はその後、知事選から連邦下院議員選挙への転身を表明している。
両案件はCFTC(商品先物取引委員会)に報告されており、罰金は仮想通貨デリバティブ市場の消費者教育を行う非営利団体に寄付される予定だ。
カルシは「インサイダー取引や市場操作を行えば必ず処罰される」と警告しており、予測市場における不正取引への監視姿勢を強く示した形となった。
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