シカゴに拠点を置く大手クオンツ取引会社Jump Tradingが、予測市場プラットフォームのカルシとポリマーケットの株式を取得する方向で合意に達したことが、ブルームバーグが9日に報じた。
この取引は従来の現金投資ではなく、両プラットフォームへの流動性提供と引き換えに株式を獲得する「株式対流動性」の形式となる。
関係者によると、Jump Tradingはカルシに対しては固定額の株式を取得する一方、ポリマーケットについては米国市場で提供する取引容量に応じて株式保有比率が拡大する仕組みとなっている。
両プラットフォームは直近の資金調達ラウンドで、カルシが110億ドル、ポリマーケットが90億ドルの企業価値評価を受けており、Jump Tradingが取得する株式は少数持分とされているものの、その価値は相当なものになると見られる。
予測市場業界においてマーケットメイカーは極めて重要な役割を果たす。取引量の少ない市場契約にも流動性を提供し、スプレッドを抑制することで、市場が円滑に機能することを可能にするためだ。
Jump Tradingは現在、予測市場取引専門のスタッフを20名以上配置しており、株式や国債、先物、仮想通貨など幅広い資産クラスで取引を行っている。
予測市場は、米商品先物取引委員会(CFTC)の規制姿勢が緩和されたことで急成長を遂げている。カルシは連邦規制を受けた予測市場として運営されており、ポリマーケットはブロックチェーン基盤のプラットフォームとして展開している。
両社は選挙結果や経済指標、スポーツイベントなど、実世界の出来事に関連する契約を提供し、取引高を大きく伸ばしている。
従来の金融大手による予測市場への参入は加速しており、大手マーケットメイカーのSusquehanna International Groupも2024年からカルシのマーケットメイカーとして活動している。
さらにロビンフッドとSusquehannaは、デリバティブ取引所LedgerXの過半数株式を取得しており、予測市場が一部の愛好家向けの商品から、主流の流動性提供先へと変貌していることを示している。
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