韓国経済新聞が3日に報じたところによると、韓国金融監督院は国内最大の仮想通貨取引所アップビットに上場しているzkSync(ZK)の異常な価格変動について、市場監視の観点から調査に着手した。わずか3時間で約970%急騰した後に急落するという極めて異常な値動きが確認されたことを受け、価格操縦など不公正取引の可能性を検証する措置に乗り出した。
金融監督院仮想資産調査局は同紙の取材に対し、「zkSyncが短時間で約1000%の急騰急落を記録した事実を把握している」と述べ、「現在は関連資料を収集し内容を確認している段階だが、事案の重大性を判断した上で速やかに正式調査に移行する可能性もある」と説明した。
問題となったzkSyncは2月1日、アップビットのシステム点検時間の前後で価格が激変した。この日午前、33ウォン前後で取引されていたzkSyncは、点検直前の午前11時30分頃に350ウォンまで急騰し、瞬く間に970%の上昇を記録した。
しかし点検が完了した午後6時30分直後に大量の売り注文が殺到し、価格は再び30ウォン台へ急落した。
仮想通貨コミュニティでは、点検時間に合わせて大量の買い注文が集中した後、突如として大量の売りが出るという典型的なパターンから、価格操縦の可能性を指摘する声が上がっている。
ディセント法律事務所のチン・ヒョンス代表弁護士は「仮想資産利用者保護法第10条で禁止する価格操縦、通謀売買、不正取引行為に該当する可能性が高い」と指摘した。
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アップビットをめぐっては、昨年11月にソラナ系トークン約47億円相当が不正流出するハッキング被害が発生したばかり。韓国当局は北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」の関与を疑い捜査を進めている。
この事件を受け、韓国金融委員会は取引所に銀行並みの「無過失損害賠償責任」を課す法整備を急いでおり、セキュリティ侵害時の罰金も売上高の最大3%へ引き上げる方針だ。
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