オンチェーン分析プラットフォームNansen(ナンセン)は2月3日、トークン化インデックス商品「NX8」を発表した。
株式市場におけるETF(上場投資信託)のように、複数の暗号資産をまとめて1つのトークンとして売買できる商品である。運用手数料は無料で、OrcaやJupiterなど主要なソラナ(Solana)上のDEXで取引可能。
構成銘柄は以下の8つで、いずれもステーブルコイン決済やDeFiなど、オンチェーン経済の中核を担うネットワークとして選定された。
投資家はNX8を購入するだけで、8銘柄それぞれを個別に購入・管理する手間なく分散投資ができる。
NansenのCEO Alex Svanevik氏は「長期的な暗号資産ポートフォリオの基盤資産として設計した」と述べている。ビットコイン単独では市場全体の動きを捉えきれなくなっている中、NX8はポートフォリオを補完する選択肢として位置づけられている。
NX8の発行元であるOpenDelta共同創業者のNick Schteringard氏は「ユーザーと開発者の獲得に成功したレイヤー1という明確な勝者が現れた」とし、採用されたネットワークは強力なネットワーク効果に支えられ市場シェアを拡大し続けるとの見方を示した。
NX8はSolana上で発行され、クロスチェーン通信プロトコルLayerZeroのOFT(Omnichain Fungible Token)規格を採用している。OFTは単一のトークンを複数のブロックチェーン上でネイティブに利用可能にする規格で、NX8の他チェーンへの展開を可能にする。保有中はサードパーティのDeFiアプリケーションを通じた利回り獲得も可能である。
裏付け資産は規制準拠のカストディアンが保管し、リアルタイム検証の仕組みも導入されている。また、保有者はNansenの「シーズン3 ポイントプログラム」でポイント獲得の対象となる。同プログラムはNansen利用に応じてポイントを獲得できるロイヤルティプログラム。
NX8は、Nansenが2025年12月に発表した「ジョイントベンチャー・プロトコル(JVP)」の第1弾プロダクトとなる。JVPはNansenが分析ツールの枠を超え、パートナーと共同でプロトコルの開発・運営に直接参画する新たな取り組みである。
JVPの特徴として、Nansenポイント保有者が各プロトコルのステークホルダーとなる仕組みが採用されている。コミュニティ主導で立ち上げ、初期段階から成長のメリットを共有するモデルとなっている。
各JVPは、Nansenの貢献とコミュニティの恩恵を受けながら自立するよう設計されており、2026年から本格始動する。第1弾となるNX8を皮切りに、オンチェーン取引やAIシステム、トークン化商品など戦略的に隣接する分野で新たなプロダクトを展開予定としている。
Nansen(データ提供・商品設計)
5億以上のウォレットアドレスにラベルを付与し、機関投資家やクジラの動向を追跡できるオンチェーン分析プラットフォーム。NX8ではインデックスの組成・評価にオンチェーン分析データを提供する。
OpenDelta(発行・運用)
トークン化金融商品の設計・発行を手がけるプラットフォームで、時価総額上位30銘柄で構成される「OG30」などを提供。NX8の発行元として商品の構築・運用を担当する。
GMCI(インデックス算出)
デジタル資産インデックスを専門とする欧州のインデックスプロバイダー。L1やDeFiなどセクター別インデックスも提供しており、NX8のインデックス算出を担当する。
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