暗号資産(仮想通貨)データ分析企業SoSoValueは1日、独自の分散型取引所(DEX)であるSoDEXを公開した。ビットコイン( BTC )はじめ仮想通貨の取引から、コモディティ、株式および指数の永久先物などを提供していく。
SoSoValueは、伝統型金融、中央集権型取引所、初期段階のDeFi(分散型金融)はいずれも、効率性、セキュリティ、透明性、ユーザーによる資産主権を兼ね備えた取引環境を提供できていないと述べた。
こうした課題を解決することを目指し、SoSoValueは独自のレイヤー1ブロックチェーンであるValueChainを構築した。SoSoValueは、次のように説明している。
ただし、DEX市場では既にユニスワップやdYdXなど競合が存在しており、SoDEXがこれらとどう差別化するかが焦点となる。
独自トークンであるSOSOも、ValueChainメインネットのネイティブガストークンおよびガバナンストークンとして正式にリリースされた。
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公式サイトによると、透明性については、すべての取引、注文マッチング、決済ロジックは、スマートコントラクトによってオンチェーンで実行される。操作はすべて公開され、追跡・検証可能であるため、不透明な操作や隠れたリスクを排除する。
また、資産は非カストディ型ウォレットに保管され、機関投資家向けのカストディソリューションによってセキュリティが強化されている。
さらに、統合されたオンチェーンKYT(Know-Your-Transaction:取引確認)ツールがリスクアドレスをリアルタイムで監視・特定し、分散化の精神を守りながらコンプライアンス要件を満たす。
複数のレベルで指値注文と逆指値注文ができるオーダーブックも備えている。指定価格での正確な執行を保証し、AMM(自動マーケットメーカー)モデルによくあるスリッページを排除し、クオンツ戦略と高頻度取引戦略の強固な基盤を提供するとされる。
なお、クオンツ戦略は、統計・数学・データ分析に基づく売買戦略であり、高頻度取引戦略はクオンツ戦略の中でも特に、ミリ秒〜マイクロ秒単位で取引、一回あたりの小さな利益を積み重ねるものである。
一方で、オーダーブック型DEXは過去にも複数のプロジェクトが試みているが、流動性の確保やネットワーク効果の構築が課題となってきた。
ブロックチェーン分析企業Delphi Digitalは1月、2026年の市場予測の一つとして、永久先物を提供する分散型取引所が伝統的金融サービスの代替となっていくとも予測した。
背景には、従来の金融サービスでは取引、決済、資産管理が別機関で処理され高コストになっていることを指摘。ブロックチェーンにおいては、これらを単一のスマートコントラクトに統合することで効率性が上がることに言及している。
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