暗号資産(仮想通貨)イーサリアム( ETH )の取引数が過去最高を記録しており、ガス代(取引手数料)も近年における最低水準となった。The Blockが報告した。
取引数の7日間移動平均は250万件に迫っており、1年前のほぼ2倍に相当する。
さらに、ガス代の平均は0.15ドルまで低下。またEtherscanのガス代データによると、推定トランザクション手数料はさらに低く、18日には平均約0.04ドルとなっていた。
イーサリアムは長い間、手数料が高額で予測が難しく、ネットワーク混雑時に小規模なユーザーにとってハードルになっていると指摘されてきた。この状況が転換しつつあることを示している。
イーサリアムでの取引量の急増は、昨年12月に開始された大型アップグレード「フサカ(Fusaka)」と時期的に重なっている。今月7日にはこの最終段階となる2回目のBPO(ブロブ・パラメーターズ・オンリー)フォークを実施した。
「フサカ」では、データ処理能力を理論上8倍まで拡大できる「PeerDAS」と呼ばれる技術を導入している。また、BPOフォークは、完全なハードフォークを実施することなくブロブの容量を段階的に拡大できるメカニズムだ。
こうした進捗により、L2の手数料が低水準で安定することや、それに伴うイーサリアムの利用増加が期待される。
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取引量の急増の背景には、ステーブルコインの利用量が記録的な水準に達したこともある。スタンダード・チャータード銀行は最近、ステーブルコインによる送金がイーサリアム上の取引全体の約35%から40%を占めていると指摘した。
ステーブルコイン、RWA(現実資産)トークン化、DeFi(分散型金融)における採用が進む可能性があり、ネットワークの拡張性を向上させるアップグレードが継続していることもイーサリアムを後押しするとしている。
2026年はイーサリアムが他の仮想通貨をアウトパフォームするとも見解を示し、2026年末時点での価格を7,500ドル(約118万円)と予想した。
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