資産運用大手VanEck(ヴァンエック)は、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン( BTC )の市場を長期的に分析したレポートを公開した。
レポートの中で複数の条件を仮定して、シナリオ別にビットコインの価格を予測。強気でも弱気でもない基本シナリオでは、2050年までに1BTC=290万ドル(約4.6億円)に達すると分析した。なお、1月14日の本記事執筆時点でビットコインは9万4,000ドル台で推移している。
今回のレポートが公開されたのは今月8日。タイトルは『ビットコインの長期資本市場の想定』で、執筆者はデジタル資産調査部門のトップとデジタル資産のシニア投資アナリストである。
上述したように、今回のレポートではビットコインのリターンや価格変動、相関性などを長期的に分析。25年後という期間を定め、機関投資家がポートフォリオを多様化するために参考にできるようになることを目指している。なお、同社は過去にも同様の分析を行っていた。
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ビットコインを2050年までに290万ドルに上昇させる材料は主に、国際的な商取引における決済利用の増加と中央銀行の保有だ。この基本シナリオでは、国際的な商取引の決済の内5〜10%でビットコインが使われ、中央銀行がバランスシートの2.5%をビットコインで保有することなどが条件になっている。
この場合のビットコインの年平均成長率(CAGR)は15%。こういった複数の条件を満たせば、ビットコインの価格は2050年までに290万ドルまで上昇すると試算した。
なお、ヴァンエックは、ビットコインのリターンを高める主要材料は法定通貨の供給量の増加と、法定通貨の価値低下であると分析。主なリスクについては、規制の制約と国際決済利用への障壁だと指摘している。
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また、今回の分析における強気シナリオでは、ビットコインの価格が同年までに1BTC=5,340万ドル(約85億円)に達する可能性もあると述べている。
この場合は国際的な商取引での利用が20%まで増加すること、ゴールドと並ぶかそれ以上にグローバルな主要準備資産としてビットコインが保有されることなどを条件にした。また、世界の金融資産の約30%をビットコインが占めることも前提にしている。
一方、弱気シナリオも分析しており、この場合における同年までのビットコインの上昇価格は13万ドル(約2,069万円)。このシナリオでは、国際的な商取引における利用率はゼロ%と想定している。
「CoinMarketCap」のデータによればビットコインの過去最高値は12万6,000ドル台であるため、その価格と比較するとあまり上昇が見込めないシナリオである。
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