米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは19日、2026年の市場動向を予測するレポートを発表した。様々な観点から来年のトレンドを展望している。
まず、全般的に米国経済は依然として底堅く、労働生産性の向上が主要指標の減速の影響を緩和すると予想。このため、2026年上半期の仮想通貨市場も前向きな状況が考えられるが、不確実性も大きいとしている。
また、2025年に米国および世界各国で規制の進展が見られたと指摘。2026年には、より明確なグローバルフレームワークの整備により、機関投資家の戦略、リスク、コンプライアンスへの取り組み方がさらに変化すると見ている。
コインベースは、2026年にはデジタル資産トレジャリー企業(DAT)の進化したモデル「DAT 2.0」が登場すると予想した。このモデルでは、DATが単に仮想通貨を蓄積するだけではなく、ブロックチェーン上でトランザクションやデータを記録するために利用できる容量(ブロックスペース)を活用した事業を行うとしている。
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コインベースは、「トークノミクス2.0」が進展する可能性についても言及した。
これは、各プロトコルが、トークン保有者への価値還元に重点を置くことだ。特に、2025年に開始したプロジェクトには、戦略的なトークン買い戻し、手数料収益の配分などのメカニズムを持つものがみられると述べる。
基盤となるプラットフォームの成功と、そのトークンの経済的価値との関係がより緊密になり、これまでよりも堅牢で、分散化された、価値あるデジタル経済を生み出す強力なモデルになると予測している。
コインベースは、技術関連の市場動向については、主に以下を予想した。
その他には、米国の税制変更により、分散型予測市場へのユーザー流入が見込まれ、2026年には取引量が拡大すると予想している。予測市場での取引が、ギャンブル勝ち金の損失控除制限の対象にならない可能性があるためだ。
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また、ステーブルコインは、仮想通貨エコシステムにおけるナンバーワンの採用事例としての地位を確立したと指摘。規制の明確化と技術革新により、2028年末までにステーブルコインの市場規模が1.2兆ドル(約190兆円)に達する可能性があるとしている。
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