米商品先物取引委員会(CFTC)は12日、予測市場プラットフォームを運営するポリマーケット、ジェミニ、プレディクトイット、レジャーX/MIAXの4社に対し、ノーアクションレターを発行した。
これにより、各社は特定の記録保管要件を満たさなくても、CFTCによる法執行措置の対象とならないことが明らかになった。ただし、契約を常時完全担保とすることや、指定プラットフォームを通じてのみ清算を行うことなど、他の要件を満たす必要がある。
CFTCは声明で、今回のノーアクションレターは「狭い状況にのみ適用され、同様の状況にある他の指定契約市場やデリバティブ清算機関に発行されたノーアクションレターに匹敵する」と説明した。
ポリマーケットとジェミニは米国での予測市場事業の正式な立ち上げ(ポリマーケットの場合は再立ち上げ)に取り組んでおり、ジェミニは今週初めにCFTCの承認を取得している。
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予測市場は仮想通貨経済において成長分野となっており、2024年の米大統領選挙期間中に人気が急上昇した。
現在、市場はカルシとポリマーケットが主導している。業界全体では2025年1月から10月までに279億ドル(約4兆2,000億円)の取引が行われた。
こうした成長を受け、仮想通貨取引所コインベースをはじめ、金融、テクノロジー、メディア各分野の企業が予測市場への参入を目指している。
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