web2とweb3の融合を目指すソーシャルサービス「Yay!」の創業者である株式会社ナナメウエの石濱嵩博氏が、新たな報酬プログラム「Prime Pass」の提供開始を発表した。
Yay!は短期的な価格高騰ではなく、長期的に成長できるトークンの実現を目指している。
運営チームは最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのBNBトークンやHyperliquidのHYPEトークンをベンチマークとして挙げ、保有者へのエアドロップ提供や継続的なバイバックメカニズムの導入を検討してきた評価。
特にHyperliquidについては、年間約1000億円規模のバイバックにより時価総額7兆円に達した事例として言及。同様のメカニズムを参考とし、Yay!のエコシステムに実装する構想を進めている。
Prime Passは「Voyage Program」と名付けられたプログラムの一環として提供される。このプログラムは、web3への参入に課題を抱えるコンテンツ企業やクリエイターに対し、Yay!が仲介役となってweb3エコシステムへの導入を支援するものだ。
Yay!エコシステムの現在地と今後については、準備は進みつつあると言及。今回のVoyage Programも、すでに複数のコラボレーションが決まっているとした。
今回販売されるのはトークンではなく「Prime Pass」という位置付け。
運営はトークンの長期保有を促すため、Yay!単体ではなくエコシステム全体でバイバックが機能する仕組みを構想しており、ブロックチェーンプロジェクトなど大規模プレイヤーを巻き込んだ持続的な価格支持メカニズムの構築を進めているとしている。
現在提供しているYay!のETHステーキングでは、これまでにLineaやScrollなど約10のプロジェクトからエアドロップが提供されており、ステーキング量に応じて3000〜4000ドル相当が配布された実績があると言及。複数のコラボレーションがすでに決定しているとし、詳細については後日AMAで説明する予定とした。
好きでつながるバーチャルワールド『Yay!』において1100万人を超えるユーザーベースを持つ同社は、すでに2000万ドル以上の資金調達を完了している。
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ナナメウエは2024年8月、国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するbitFlyerとIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)における「YAY」の受託販売に向けた契約締結を発表している。今後はIEOの実現可否にも注目される。