音楽業界初のIEO「Fanpla」販売結果は申込倍率9倍に 11日にコインチェックで取引開始
国内9例目、音楽業界初のIEOとして注目を集めていたFanpla(FPL)の販売結果が明らかになった。
コインチェック株式会社が7日に発表した内容によると、10月21日から11月4日まで実施されたIEOには28,523口座が参加し、申込総額は90.6億円に達した。
IEOとは、取引所が審査したプロジェクトのトークンを販売し、その後上場させる仕組みで、企業にとっては資金調達とユーザー獲得を同時に実現できる。
販売総額10億円に対して9.06倍の申込倍率となり、音楽ファン層を中心とした投資家の関心の高さがうかがえる。
申込口座数が販売口数10万口を下回ったため、今回は申込者全員に1口が確定当選する形となった。これにより参加者は最低1万円分のFPLを確保でき、残りの枠を抽選で配分する方式が採用された。
受渡しは11月5日に完了し、11日正午からの取引開始を待つ状況だ。
コインチェックでのIEOは4例目となる。過去3例では、PLT(2021年)が申込総額224.6億円で抽選倍率24.11倍、FNCT(2023年)が200.3億円で18.78倍、BRIL(2024年)が333億円で22.04倍と、いずれも200億円超の申込を集めていた。
取引は板寄せ方式でスタートする。11日に11時30分から注文を受け付け、正午に集まった注文をまとめて最初の価格を決定した後、通常の連続売買に移行する形だ。暗号資産取引の特徴である24時間売買が可能になる。
同日12時には、FPLを使えるマーケットプレイス「Fanpla Market」がオープンする。
本マーケットプレイスでは、THE YELLOW MONKEYの直筆サイン入りグッズやデジタルアセット、GLAYの会員限定アイテムなどが並ぶ。今後は限定チケットやメタバース「FANPLANET」のアバターアイテムなど、アーティストの活動に連動したコンテンツを拡充していく。
Fanpla Marketでは、ファンクラブの既存IDでウォレットが自動作成され、秘密鍵の管理やガス代の支払いを意識せずに暗号資産を扱えるようになる見込み。これによりWeb3の技術的ハードルを下げ、一般ユーザーの参入障壁を取り除く設計となる。
Fanplaプロジェクトは、ファンの熱量を可視化してアーティスト活動に還元する「共創型トークン」の実現を目指す。
従来の定価販売モデルでは、ファンの熱意がそのまま収益に結びつきにくく、アーティストは安定的な活動資金の確保に苦戦してきたが、FPLによってトークンを介してファンの応援を可視化し、それが新たな体験として還元される経済圏の構築を狙う。
FPLは11月11日からコインチェックで取引が可能になる。口座開設はコインチェック公式サイトから行える。
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