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Balancerの不正流出受けて、L1「ベラチェーン」ネットワークを停止

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暗号資産(仮想通貨)イーサリアムと互換性のあるL1「Berachain(ベラチェーン)」の組織であるベラチェーン財団は3日、DEX(分散型取引所)のBalancer(バランサー)が攻撃を受けて資産が不正流出したことで、ベラチェーンのエコシステムへの影響を抑えるために対策を講じたと発表した。

本記事を執筆している4日朝時点では、資産が不正流出した根本的な原因は完全にはわかっていないと説明。ベラチェーン財団は、場合によってはハードフォークを行って強制的に資産を取り戻すと述べている。

今回の内容はまず、日本時間3日の18時4分にベラチェーン財団がXで問題を認識していることを報告。特にエコシステムのDEXである「BEX」が影響を受けないようにすると説明した。

この時は、ステーブルコイン「HONEY」の発行と、BEXのプールとヴォールト(Vault)を停止したと述べ、また即座に情報を共有するとしている。

その後、ベラチェーンのバリデータが意図的にネットワークを停止するために調整を行なったと同19時11分に説明。今回の問題に対応するために、緊急のハードフォークを行う計画もあるとした。

この時に、影響を受けた資産を取り戻せたら即座にネットワークを稼働させると説明しており、ベラチェーンのエコシステムから資産が不正流出したことを示唆している。

そして、同4日1時14分に、不正に取得された資産の移動を制限する措置を講じていることなどを報告。短期的な目標は、以下の2つであると述べた。

また、ブロックチェーン上のメッセージでは、時期が来れば資産を戻すというホワイトハッカーのような意思表示を攻撃者がしているとも報告した。

ベラチェーン財団は、資産が自主的に返却されないようであれば、数時間または数日でハードフォークを実施する計画であると説明。ネイティブではない資産を扱っていることから、プロセスが複雑になっているとも述べている。

ベラチェーン幹部の「Smokey The Bera」氏によれば、ネットワークの停止やハードフォークの計画に不満を持つ人がいることはベラチェーン側も承知しているという。その上で、優先すべきものはユーザーと流動性プロバイダーであると説明した。

また、ユーザーの資産で影響を受けているのは、1,200万ドル(約18.5億円)相当だとも述べている。

関連: EVM互換L1「Berachain」、シリーズBで153億円調達

バランサーの公式Xアカウントは同3日の18時50分に、バランサーv2のプールが攻撃を受けたことを報告。その後、影響があるのは「Composable Stable Pools」のみであると説明した。

なお、問題の原因は現在調査中であるとしているが、バランサーv2をフォークしたプロジェクトを含め、手数料や出金に関連した脆弱性があるとの指摘がある。

また、不正流出した資産の規模について公式発表はないが、オンチェーンを分析する「Lookonchain」によれば、同3日の夕方時点で約1.2億ドル(約180億円)まで増加しているという。

関連: EVM互換L1「Berachain」、6日にメインネットにエアドロップ予定など

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