カルシとレッドストーン提携 予測市場データを110超のチェーンで展開
DeFi関連プロジェクト「レッドストーン(RedStone)」は23日にカルシ(Kalshi)との提携を発表した。レッドストーンが提供するオラクル基盤を用いて、カルシの予測市場データは110以上のブロックチェーン上で利用可能となり、世界中の開発者が活用できるようになる。
カルシは実世界のイベント予測に特化した初のCFTC(米商品先物取引委員会)規制取引所である。テイラー・スウィフトのテレビ出演からトランプ大統領のビットコイン政策、NFL(米プロフットボールリーグ)の試合結果、大統領選挙、CZ氏への恩赦の可能性まで、予測可能なあらゆる事象が市場となる。急成長を遂げており、年間取引高は既に500億ドル規模に達している。
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カルシの予測市場データをブロックチェーン上で利用するには、オラクル(外部データをブロックチェーンに中継するシステム)が必要となる。ブロックチェーンは独立したネットワークであり、外部の情報を直接読み取ることができないため、オラクルが現実世界のデータとブロックチェーンを橋渡しする役割を果たす。
発表によると、レッドストーンは110以上のネットワークでプルベース型(要求時取得方式)オラクルを提供する唯一のプロバイダーであり、HyperEVM、TON、Sui、MegaETHテストネットなどに対応している。DeFiのTVL(預かり資産総額)の約9割が採用するプッシュ型(自動送信方式)にも対応可能だ。
今回の提携により、カルシの規制準拠データが幅広いエコシステムで利用可能となる。カルシビルダーズプログラムの参加者は、予測市場データに基づく多様なアプリケーション開発が可能になる。
データ提供は初期段階で、ニューヨーク市長選挙、2028年民主党候補者指名、2025年の利下げ回数の3つの市場に焦点を当て、今後需要に応じてさらに多くの市場が追加される予定だ。
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