Aptos LabsとJump Crypto、分散型ストレージ「Shelby」を発表
ブロックチェーン開発企業のAptos Labs(アプトス・ラボ)とJump Crypto(ジャンプ・クリプト)は6月25日、分散型ホットストレージネットワーク「Shelby(シェルビー)」を発表した。クラウドサービスと同等の性能を分散型環境で実現し、Web3アプリケーションの新たなデータ基盤となることを目指す。
Shelbyは、リアルタイム動画配信や生成AI、分散型SNS(DePIN)など、高速なデータ処理が必要なアプリケーションに対応する。従来の分散型ストレージが静的な保存に特化していたのに対し、サブセカンド(1秒未満)のレスポンスとスマートコントラクト連携を前提に構築されている。
同プロジェクトは今後、グローバル展開に加えて日本国内でのパートナーシップ構築や利用ケースの開拓も視野に入れており、生成AI、NFT、分散型コンテンツ配信分野での活用が期待される。
Shelbyは世界中の高性能ノードと専用ファイバー網で構成され、以下の性能を実現している。
主な用途として、トークンでアクセス制御された有料コンテンツの高速配信、学習用データの即時取得・配信とバージョン管理、チェーン情報のキャッシュ・スナップショット提供、リアルタイムでのユーザー生成コンテンツやセンサーデータ処理などが想定されている。
データを提供するノードには報酬が支払われる仕組みを採用。使用量に応じた料金体系(Usage-Based Pricing)により、現在のクラウドサービスと同等以上の費用対効果を目指す。Ethereum、Solanaなど他チェーンとの相互運用を想定したマルチチェーン設計となっている。
2025年第4四半期に開発者向けのDevnet(開発ネットワーク)を公開予定。すでにMetaplex、Story Protocol、Pipe Networkが導入を検討している。
Aptos LabsのCEO、Avery Ching氏は「開発者やクリエイターが自らのデータと経済圏を主導できる新たな分散型インフラ」と説明。Jump CryptoのパートナーSaurabh Sharma氏は「スピードと分散性の両立を実現した」と述べた。
関連: Aptos、大阪・関西万博で記念スタンプラリー開始メールアドレスのみでWeb3体験が可能
メタプラネット、ビットコイン追加購入 保有量12,345BTCでテスラ上回る
メタプラネットが192億円で1,234BTCを追加購入し累計12,345BTCに到達。これによりテスラ社を抜いて世界7位へ浮上。「555ミリオン計画」の推進と社債3本の早期償還も同時発表。...
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引解禁を計画
トランプ米大統領の一族が支援する仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial」が、独自トークン「WLFI」の取引開始を近日中に実施すると発表。現在は譲渡制限があるガバナンストー...
「ステーブルコイン・シーズン」到来か イーサリアム上のユーザー数過去最高に
イーサリアム上のステーブルコイン・ユーザー数が75万人を突破し過去最高を更新した。USDTとUSDCが市場をけん引している。規制明確化期待でステーブルコインが注目されている。。...