イーサリアム投資商品、7週連続で資金が純流入 全体的には投資家は様子見姿勢に
暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesでリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は9日、先週におけるデジタル資産の投資商品への資金流入は、イーサリアム( ETH )が最も多かったことを報告した。
以下の表の通り、前週に続いてイーサリアムの投資商品が他銘柄の投資商品に大きな差をつけている。先週におけるイーサリアムの投資商品への資金フローは、約3億ドル(約427億円)の純流入だった。
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イーサリアムは7週連続で純流入が継続しており、昨年11月の米大統領選以降、最も強い資金流入が続いているという。バターフィル氏は前回の発表と同様に、この傾向について「センチメント(市場の心理)の大幅な改善である」との見方を示した。
一方、ビットコイン( BTC )の投資商品については、金額は大きくはないものの2週連続で純流出が続いたと報告。先週の純流出額は5,650万ドル(約82億円)だった。
また、ビットコインをショート(売り)する投資商品(Short Bitcoin)も2週連続で純流出だったとも説明している。
先週のデジタル資産の投資商品全体における資金フローは、約2.2億ドル(約324億円)の純流入だった。以下の画像の通り、8週連続でプラスで推移している。
一方で、バターフィル氏は資金流入は明らかに減速していると指摘。その要因として、米国のインフレ指標発表やFOMC(連邦公開市場委員会)の金融政策決定会合を控え、投資家が様子見姿勢になっていることを挙げた。
今月は11日に米CPI(消費者物価指数)、12日に生産者物価指数(PPI)の発表、米時間17日から18日にFOMCの会合が行われる。
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