イーサリアム・XRPなど仮想通貨市場で売り圧力が大幅低下=Cryptoquant分析
21日公開のCryptoquantの市場分析によると、主要仮想通貨の取引所への流入量が大幅に減少し、売り圧力の低下を示している。同時にステーブルコインUSDTの取引所準備金が過去最高の469億ドルに達し、市場の流動性が向上している状況が明らかになった。(以下が分析レポート内容)
イーサリアム( ETH )の1日当たりの取引所流入量は約100万ETHまで減少し、昨年11月の320万ETHから約70%の大幅な減少を記録した。個別の入金件数も4月初旬のピーク時135,000件から現在15,000件へと急減。これらの指標は投資家のETH売却意欲が現在大幅に低下していることを示唆している。
関連: イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りかアナリスト分析
また、 XRP の取引所流入量もリップル社とSECの和解成立後、売り圧力の大幅な低下を示している。1日当たりの流入量は3月下旬の40億XRPから現在4,600万XRPまで低下。入金件数は12月の210万件から現在9,000件へと99.5%減少し、投資家心理の改善が反映されている。
さらに、時価総額一位のビットコイン( BTC )は史上最高値付近(22日時点ではATH更新)で推移しているにもかかわらず、売り圧力は抑制されている。1日当たりの取引所流入量は約22,000BTCで、10万ドルを突破した11月の121,000BTCから大幅に減少してきた。なお、個別入金件数も11月の98,000件から現在29,000件へと下落し、高値圏でも投資家の売却活動が限定的であることを裏付けている。
関連: ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
一方でUSDTの取引所流入は継続的に拡大し、取引所のUSDT準備金総額が史上最高の469億ドルに達した。ステーブルコインの残高増加は市場流動性の向上を示し、通常は仮想通貨全体の時価総額の上昇を支える要因となる。
関連: トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
バイナンス、トランプ関連のステーブルコイン『USD1』を新規上場予定
世界最大手取引所バイナンスがWorld Liberty Financial発行のドル裏付けステーブルコインUSD1を5月22日に上場開始。BitGo管理で時価総額21億ドル規模。...
米国のビットコイン保有者5000万人突破、金ホルダーを上回る=Riverレポート
River社が、米国でビットコイン保有者が5,000万人に達しゴールド保有者を上回ったと報告。米国の仮想通貨ビットコイン採用は世界をリードしているとして様々なデータを示した。...
アルトマン氏のワールドコイン、WLD価格10%上昇 新たに200億円調達
仮想通貨プロジェクトWorld Network(ワールドコイン)が200億円分のWLDトークンをa16zとベインキャピタルに売却し資金を調達し、米国展開を本格化へ。...