ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
クリプトクオントのCEO、Ki Young Juは10日、ストラテジー社が行うビットコイン( BTC )の積極的な購入が市場供給を吸収し、デフレ圧力を加速させているとの見解を示した。ストラテジーの持続的な大量購入によってビットコインは-2.23%の年間デフレ率(購入数>採掘数)となり、機関投資家の影響も加わることで、この傾向はさらに加速すると指摘した。
ストラテジー社は最近の購入では、1日あたり約2,087 BTCの購入ペースでマイニングの新規供給(450BTC/日)を大きく上回り、ビットコインの供給上限である2,100万 BTCが市場の流動性(流動的な供給数)を急速に減少させている。これは市場構造の進化を促進し従来の「椅子取りゲーム」の売却サイクルからの脱却を意味するという。
Ki氏によると、ストラテジーの買い占めが引き起こすデフレ圧力は、ビットコイン市場に新たな秩序をもたらしている。特に、ストラテジーの568,840BTCの保有は、市場の供給を劇的に縮小させ、BTCの希少さを高めることでより多くの上場企業がビットコイン財務戦略を立ち上げることを促しているところだ。
関連: マイケル・セイラーのストラテジー社、2000億円相当のビットコインを追加購入
また、Adam Livingston氏(著書『The Bitcoin Age and The Great Harvest』の著者)は、ストラテジー社のビットコイン購入が「合成的な半減期」を引き起こしていると指摘。ストラテジーは、マイナーが月に約13,500BTCを生産する中で、毎月30〜50%の新規供給を吸収し、市場での実質供給を半減させている。これにより、ビットコインの価格は供給の減少とともに高騰し、資金調達コストが上昇するとの見解を示した。
関連: 最大200兆ドル規模になる可能性、セイラー氏のBTC財務戦略が『ハイパービットコイン化』の先駆けに=アダム・バック氏見解
さらに、Ki氏はビットコイン市場が多様化しつつあると分析。従来、クジラやマイナー、個人投資家が主導していた市場は、今やETFや機関投資家の流入により変化しており、新たな流動性源が売り圧力を上回るようになっているという。
一方、同氏は9日に「2ヶ月前に強気相場は終わったと予測したが、誤りだった」と認め、現在の市場は新たな流動性の吸収に時間がかかっていると説明。最近の価格回復は強気を反映しているが、利益確定のサイクルは不確実であり、ETFや機関投資家の影響力が今後の市場を決定づける重要な要素になると強調した。
関連: 10年後早期リタイアに必要なビットコイン数は?アナリストが年齢別に試算
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も...
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。...
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。...