オンチェーン調査員のZachXBT氏は4日、1億3,300万ドル超(204億円超)の仮想通貨流出で被害を受けたとされる金融機関が、フランスの銀行グループ、クレディ・ミュチュエル・アルケアだと指摘した。ただし、銀行側や当局による公式発表は、現時点で確認されていない。
今回の指摘に先立ち、ZachXBT氏は、EU拠点の事業体が11月1日に複数の中央集権型取引所のアカウントから1億600万ドル超を失った疑いがあると報告していた。3日には新たに2,700万ドル超の出金を特定し、被害額の見積もりを1億3,300万ドル超に引き上げた。
資金の流れについては、攻撃者と疑われる人物がステーブルコインのUSDCとUSDTで資金を引き出したうえ、イーサリアムとプライバシーコインのモネロに交換し、複数のブロックチェーンをまたいで送金したという。ZachXBT氏は、この資金の動きが北朝鮮のハッカー集団ラザルス・グループの典型的な手口とは一致しないとの見方も示した。
名指しされたクレディ・ミュチュエル・アルケアは、総資産が約2,350億ドルとされる大手銀行グループだ。オンチェーン分析企業ビットクエリーの分析によると、流出資金のうち約6,298万ドル分のステーブルコインが約4時間でETHに交換されたという。
また、ZachXBT氏は、事案が適切に開示されなかったことで3,000万ドル超が資金洗浄に回り、EUの捜査当局による凍結の機会が失われたと主張した。