家庭向けのビットコイン( BTC )採掘機器を手がけるヒートビット(Heatbit)は22日、仮想通貨ビットコインの採掘で発生する熱エネルギーを使って水を温める装置「ビットウォーター(Bitwater)」を発表した。既存の電気温水器のヒーターと交換して使い、給湯に使う電力で採掘も行う仕組みだ。
発表にあわせてヒートビットは、家庭の給湯に年間約300テラワット時(TWh)の電力が使われ、ビットコインネットワーク全体の約170TWhを上回ると指摘し、給湯用の電力を採掘に活用する考えを示した。
そこで採用したのが、電熱線の代わりに20個の採掘チップを使う仕組みだ。チップは電力で採掘の計算を行い、その際に出る熱が水に伝わって湯を温めるという。
チップは採掘機器大手ビットメイン製のBM1370で、計算能力は最大34TH/s(1秒あたり34兆回のハッシュ計算)、水で冷却するためファンも騒音もない設計だ。
なお、初回生産分は899ドル(14万円超)で予約を受け付けており、出荷は2027年第1四半期の予定だ。
発表によると、取り付けは利用者自身で行う。ブレーカーを切ってタンクの水を抜き、古いヒーターを外してビットウォーターをねじ込む手順で、配管の変更や新たな回路は必要としない。
取り付け後は、アプリで水温と採掘の計算能力、収益を確認できる。採掘したビットコインは利用者が管理するアドレスに送られ、ソロ採掘とプール採掘のどちらも選べる。
取り付けられるのは、標準の1インチNPSMポートを備えた米国とカナダの電気温水器で、容量は30ガロン(約114リットル)から80ガロン(約303リットル)だ。ガス式の温水器向けの製品も近く登場するという。
日本に目を向けると、ビットウォーターが置き換える電気温水器は約7.6%の世帯で使われている。環境省の2023年度調査(複数回答)では、ガス給湯器・風呂がまが64.9%、電気ヒートポンプ式給湯器(エコキュートなど)が16.8%だった。
ただ、公式Xの投稿は米国とカナダの機器を対象としており、日本での販売や対応には触れていない。