イーサリアム財団は16日、仮想通貨イーサリアム( ETH )の次期アップグレード「グラムスターダム(Glamsterdam)」を、テストネットのフーディ(Hoodi)で日本時間27日に稼働させると発表した。稼働はエポック132,352・スロット4,235,264で実施し、メインネットの稼働日は未定だ。
今回の稼働は、10月6日のセポリア(Sepolia)テストネットでの稼働に続くもので、イーサリアム本体(L1)の処理能力を高めるロードマップを前進させるアップグレードだ。財団は、ブロックの生成と検証の方法を変え、処理能力の拡大を支えるとしている。
変更の柱の1つが、ブロックを提案する役とブロックを作るビルダーの分離をプロトコルに組み込む「ePBS(EIP-7732)」で、両者のやり取りで信頼を前提とする仲介ソフトへの依存を減らす。もう1つのブロック単位アクセスリスト(BAL、EIP-7928)は、ブロックで使われたアカウントと保存場所を記録し、クライアントが状態の読み込みと取引の検証を並列で行えるようになる。
また、ガスの算定方法も見直し、ノードが保持し続けるデータ(ステート)の作成コストを引き上げて別枠で計測し(EIP-8037)、データへのアクセスコストも更新する(EIP-8038)。稼働と同時に、フーディのガス上限を2億へ引き上げる。
今回の稼働にあたり、ノード運営者は実行層とコンセンサス層の両方のクライアントを更新する必要がある。フーディに対応したクライアントのバージョンは、確認され次第、クライアントのリリース表に追加される。
アプリ開発者も、新しいガス規則に対してコントラクトとガス見積もりをテストする必要があり、固定のガス支給額や固定のガス上限に依存するコントラクトは変更が必要になる場合がある。財団は、影響を受けるコントラクトの検索方法とテスト手順を示した手引きの参照を案内している。