ロビンフッドが運営するレイヤー2「ロビンフッド・チェーン」が、ユーザーが手数料を支払って特定の取引を優先させられる仕組みを検討していると、コインデスクが9日に事情に詳しい関係者の話として報じた。検討対象は、同チェーンのインフラを提供するアービトラムが開発した新方式「プライオリティ・ガス・オークション(PGA)」だという。
同チェーンは、ロビンフッドが7月1日に開始した仮想通貨イーサリアム互換のレイヤー2で、アービトラムの技術を使い、トークン化した現実世界の金融資産向けに設計されている。デフィラマによると、DeFi(分散型金融)の預かり資産総額(TVL)は10日時点で約10億ドルで、ブロックチェーン別ランキングで9位に入っている。
取引の処理順を見ると、ロビンフッド・チェーンは現在、オンチェーン取引を到着順に処理しており、優先手数料を払っても順序は変わらない。PGAは、250ミリ秒のブロックを125ミリ秒ずつ2ラウンドに分け、優先手数料を基に決まる優先度の高い順に取引を並べる方式で、アービトラムが9月24日にアービトラム・ワンでタイムブーストに代えて導入した。
収益面では、アービトラムによると、PGAの優先手数料はアービトラムDAO(分散型自律組織)の財務に入る設計で、導入後1週間でアービトラムの収益に12万ドル超を寄与した。
一方、ロビンフッド・チェーンについては、オフチェーン・ラボ共同創業者のスティーブン・ゴールドフェダー氏が、ロビンフッドがシーケンサー(取引の順序を決める仕組み)の収益の約90%を保持し、残る約10%がアービトラムのエコシステムに流れると説明した。
また、利用場面では、アービトラムによると、PGAで優先手数料が効くのは、裁定取引や清算など、先に処理されるかどうかで結果が変わる取引だ。優先手数料を付けない取引にも、待機時間に応じて優先度が加算され、いつまでも処理されない状態を防ぐ仕組みを組み込んでいる。