リフォームUK党首のナイジェル・ファラージ氏が出資し、ビットコイン( BTC )を保有・積み増しする英国上場企業のスタックBTCは15日、貴金属販売会社ダイレクト・ブリオンを最大1,200万ポンドで買収する提案を発表した。買収資金には自社の事業運営から生じるキャッシュフローを活用し、ビットコインの積み増しに充てる方針だ。
非拘束的な同提案には、300万ポンドの現金に加え、完了時点で発行される約400万ポンド相当の株式(4年間のロックアップ付き、発行価格は1株6ペンス以上)、業績連動の現金支払いとして最大500万ポンドが含まれる。スタック取締役のポール・ウィザース氏がダイレクト・ブリオンの売却主体を支配していることから、同買収は関連者間取引および逆買収に該当する。
ダイレクト・ブリオンは2026年1月期に5,210万ポンドの売上高と215万ポンドの税引き後利益を計上した。スタックBTCは金をビットコインと同様の「実物資産」と位置付け、収益性の高い事業を取得してビットコイン購入資金を生み出す戦略の第一弾としている。
リフォームUK党首のファラージ氏は3月、自身の資産管理会社ソーン・イン・ザ・サイドを通じて21万5,000ポンドを投資し、スタックBTCの株式約6.3%を保有した。
スタックBTC執行会長のクワシ・クワーテング氏は、資金調達によるビットコインの直接購入と事業買収による資金創出を組み合わせた「二本柱の戦略」だと述べた。
同買収は非拘束的な合意であり、デューデリジェンス(資産精査)を経て最終契約を締結した上で完了する見通しだ。