オンチェーン金融向けデータサービスを手掛けるカイコ(Kaiko)は14日、米大手金融情報サービスのS&Pグローバルが主導する増資により、シリーズBの調達総額を1億1000万ドルに拡大したと発表した。
今回の増資には仏大手銀行BNPパリバや米大手取引所傘下のコインベース・ベンチャーズを含む新規12社が参加した。
参加した投資家には投資会社アルーラ・キャピタルや米金融サービス大手ブロードリッジ、カナダ大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・カナダも名を連ねた。増資参加企業はカイコが議長を務める戦略的業界作業部会に加わり、トークン化市場のデータインフラ整備の議論に参画することになった。
カイコは150以上の取引所・プロトコルを対象に機関投資家向け仮想通貨市場データを提供している。今回の増資は、国債や短期金融ファンド、株式、債券などトークン化が進む分野で、オンチェーン資本市場向けデータ基盤事業を強化する見込みだ。
カイコは直近、欧州の暗号資産規制MiCAの認可を受けるDeFiインフラ企業コメスと、かつて同社の米国最大の競合だったデータ企業アンバーデータを相次いで買収した。あわせてS&Pとの共同デジタル資産指数シリーズを立ち上げ、ブルームバーグとのデータ提携も継続してきた。
カイコのアンブレ・スビランCEOは、参加企業について「単なる株主ではなく、共に機関マネーのオンチェーン化を定義していくパートナーだ」と述べた。