国際送金大手マネーグラムは10日、ステーブルコインを使用できる「マネーグラムカード」をローンチしたことを発表した。
マネーグラムカードはビザの加盟店で利用できるようになっており、ローンチの目的はお金に関する自由と柔軟性を顧客に提供することだと説明。まずはコロンビアで提供を開始し、数カ月かけてグローバルにサービスを拡大していく計画だと述べている。
使用を希望する顧客は、マネーグラムのアプリから数回のタップを行うだけでカードを申し込むことが可能。カードが発行されれば、マネーグラムの1つのプラットフォームで米ドルの安定した残高を保有・管理したり、支払いに使ったりすることができると説明した。なお、現時点ではデジタルカードのみ提供している。
また、日常的な使用のために、マネーグラムカードをアップルウォレットやグーグルウォレットに追加することも可能。現金が必要な場合は、残高から資産を自身に送金して、近くのマネーグラムで現地通貨を入手することもできるとした。
今後についてはグローバル展開以外にも、2026年内に物理的なカードを選べるようにする計画であると説明。デジタルカードが広く普及していない場所でカードを使ってATM(現金自動預払機)で現金を引き出したり、対面で買い物をしたりできるようにするとした。
なお、独自に取材を行った「ザ・ブロック」によれば、ステーブルコインは最初はUSDCに対応し、近くMGUSDに拡大する予定である。
発表ではマネーグラムカードの開発・提供について、85年以上国際送金事業を行う中で蓄積してきた信頼、規模、インフラを結集させたと説明。発表時点でマネーグラムには6,000万超のアクティブな顧客がいて、200以上の国・地域で事業を展開していることなど実績を伝えている。
また、マネーグラムカードは、ステーブルコイン決済のインフラを提供するレイン(Rain)と協力して開発したことも説明。この協業により、顧客がマネーグラムのエコシステムで使用可能な米ドルの安定した残高を保有できるようになっていると述べている。
他にも、クロスミント(Crossmint)のウォレット機能と暗号資産(仮想通貨)ステラ(XLM)のブロックチェーンを活用しているとも説明した。
なお、ステーブルコインと連携するカードの利用は増加傾向にあることがわかっている。8日にビザは、同社の2026会計年度第2四半期には世界で160以上のステーブルコイン・カード・プログラムが稼働し、決済処理量が前年比で約200%増加したことを発表した。