米フィンテック大手ブロックは8日、銀行免許の交付や監督を担う米通貨監督庁(OCC)に対し、信託銀行「ビルダーズバンク」の設立認可を申請したと発表した。認可された場合、ビルダーズバンクはOCCの監督下で、ビットコイン( BTC )やステーブルコインの管理を含むカストディ・信託サービスを提供する連邦免許の信託銀行として活動する。
ビルダーズバンクは預金保険の対象外で、預金の受け入れや融資を行わない信託専業銀行となる予定だ。今回の免許申請は、ブロックが現在提供する一部のカストディ関連業務に、連邦レベルの監督枠組みを設けることを目的としている。
ビルダーズバンクの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任予定のリー・ウーリー氏は、ブロックのデジタル資産分野での経験やスクエア・ファイナンシャル・サービシズでの知見、集めた銀行専門チームの実力を踏まえ、同行がブロックの掲げる経済的エンパワーメントというビジョンを支えるのに適した立場にあるとの見方を示した。同氏はOCCと連携しながら、ブロックと顧客の資産を安全に管理するための免許取得を目指す考えを語った。
ウーリー氏は現在ブロックでデジタル資産戦略責任者を務めており、銀行・金融サービス分野で20年以上の経験を積んだほか、トレジャリー・デパートメント連邦信用組合の社長兼CEOや、ノーザン・トラスト、BNYメロンでの銀行部門上級職を歴任した。
ブロックの申請は、OCCがフィンテックや仮想通貨関連企業に前向きな姿勢を示す中、各社が銀行免許取得を相次いで目指す流れの中で行われた。前週には送金アプリ大手レボリュートが条件付き認可を取得しており、コインベースやパクソス、ビットゴー、リップル、サークルなどが先行して免許を得ていた。
ブロックの申請はOCCの審査を経る必要があり、ビルダーズバンクは必要な規制認可を得るまで営業を開始しない。OCCは2025年以降、新設銀行免許の申請を40件受理し、うち21件を承認、2件を却下している。