暗号資産(仮想通貨)リサーチ機関XWIN Researchは7日、CryptoQuant上で公開したレポートで、同社のアナリストがビットコイン( BTC )の需給構造を分析し、ETF資金の流入や大口投資家の買いが進む一方、現物の実需がどこまで供給を吸収できるかが焦点になっているとの見方を示したと報じた。
同社は、需給の地合いは改善傾向にあるとしつつ、8万2,000ドルから8万3,000ドルの水準を明確に上抜けられるかが試金石になると指摘した。
ETFの保有残高は増加を続けており、機関投資家によるBTCの吸収が着実に進んでいることを示しているという。大口投資家の買いも観測されており、現在の価格帯付近には目立った買い需要の壁が形成されているとした。
一方で、バイナンスのBTC準備高は約68万5,000BTCから68万7,000BTCと高水準で推移し、7日移動平均の取引所純流入も約593BTCまで増加した。同時にステーブルコインの取引所流入も増加傾向にあり、潜在的な売り圧力と買い余力がともに膨らんでいる状況にあると分析した。
デリバティブ市場では一部でリセットの動きが見られた。ファンディングレートはマイナスに転じ、建玉(OI)は9月4日から5日にかけて約275億ドルから約257億ドルに減少した。
ただしバイナンスのBTC建玉は直近で100億ドルを突破し、6カ月ぶりの高水準となっており、反発の動きが現物主導とまでは言い切れない状況だという。
短期保有者のコスト収益比率(SOPR)が再び1を上回るなど心理面の改善を示す指標も見られたほか、2010年前後に採掘された古いコインの一部が動いたことも確認されている。
同社は、需給の構造自体は改善方向にあるとしつつ、現物の実需が供給を吸収し、8万2,000ドルから8万3,000ドルの水準を明確に上抜けられるかどうかが、相場の行方を左右する分岐点になるとの見解を示した。