米ドル連動型ステーブルコインUSD1のバイナンスにおける累計取引高が、500億ドルを突破した。オンチェーンアナリストのDarkfost氏が6日、自身のX(旧Twitter)で明らかにした。発行から1年余りでの到達となる。
USD1は2025年3月、トランプ大統領の家族が共同設立に関与するワールド・リバティ・フィナンシャル(World Liberty Financial)が発行を開始したステーブルコイン。米ドル建て預金と短期米国債を裏付け資産とし、機関投資家向けのコンプライアンス体制を敷いている点が特徴だ。
ただし、この500億ドルの一部には割り引いて見るべき事情がある。アブダビ系ファンドMGXがバイナンスへの出資を決済した際、20億ドル規模の一括取引がUSD1で行われており、この単発の機関投資が発行量の相当部分を占めているためだ。Darkfost氏は純粋な分散的採用の実態をやや薄める要因になっていると分析した。
それでも、バイナンスにおけるUSD1の週次取引高は現在、7.5億ドルから20億ドル超で推移している。同氏はバイナンスが業界全体の取引シェアで大きな比重を占めることを踏まえ、一過性の取引を除いても実需の拡大が続いていると指摘した。
USD1の時価総額はすでに40億ドル超に達した。発行から1年余りでの急拡大となり、バイナンスでの取扱量拡大が主要な牽引役となった形だ。ドル建てステーブルコイン市場における存在感も増している。